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半島
ハントウ
- 著: 松浦 寿輝

勤めていた大学に辞表を出し、寂れた島に仮初の棲み処を求めた迫村。月を愛でながら己の影と対話し、南方から流れついた女と愛し合い、地下へ降りて思いがけぬ光景を目にし、現実とも虚構ともつかぬ時間が過ぎていく。この自由も、再生も、幻なのか? 耽美と迷宮的悦楽に満ちた傑作長篇。読売文学賞受賞作。
ⒸHisaki Matsuura
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書誌情報
紙版
発売日
2022年01月13日
ISBN
9784065266786
判型
A6
価格
定価:2,420円(本体2,200円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2022年01月12日
JDCN
06A0000000000407771W
初出
(単行本)2004年7月 文藝春秋 (文庫)2007年7月 文春文庫 本書は、文庫版を底本としました。
著者紹介
1954年東京生まれ。詩人、小説家、東京大学名誉教授(フランス文学・表象文化論)。詩集に『ウサギのダンス』『冬の本』『鳥の計画』『吃水都市』『afterward』『秘苑にて』など。小説に『幽(かすか)』『花腐し』『あやめ 鰈 ひかがみ』『半島』『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』『不可能』『BB/PP』『名誉と恍惚』『人外』など。評論に『平面論 一八八〇年代西欧』『折口信夫論』『エッフェル塔試論』『知の庭園 一九世紀パリの空間装置』『明治の表象空間』など。