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読んで旅する鎌倉時代
ヨンデタビスルカマクラジダイ

蛭ヶ小島:若き源頼朝が流された伊豆の地。当時の支配者は北条氏。
真珠院:頼朝との悲恋の末に八重が命を落とした地。
伊豆山神社:頼朝と北条政子が結ばれた地。
石橋山:頼朝が源氏復興ののろしを上げるも、大庭景親、伊東祐親らの平家軍に大敗した地。
八幡神社:奥州から駆けつけた義経が頼朝と再会した地。
願成就院:北条時政が頼朝の奥州平泉討伐戦勝祈願のため建立した。
銭洗弁財天:頼朝への宇賀福神の夢のお告げを元に、宇賀福神を祀り神仏の供養を行なったのが創建の由来。
三嶋大社:頼朝が源氏復興を祈願して旗揚げをした神社。
鶴岡八幡宮:鎌倉幕府とともにあった彼の地のランドマーク。
修禅寺:頼朝の嫡男・頼家が暗殺された地。
など、鎌倉殿(鎌倉幕府)をめぐる13の地を舞台に、歴史時代小説の手練れ13人が切れ味鋭い筆をふるう。
13の掌編を自宅でじっくり味わうも良し、地図と写真を手がかりに今に残る歴史の現場を訪ねるも良し。
Ryo Akagami/Akiko Abe/Sumiki Amano/Sakura Oguri/Tatsuharu Konoe/Eiji Suzuki/Kotaro Sunahara/Takahumi Takada/Ryo Takeuchi/Kyoichi Narukami/Ryoichi Matsushita/Takashi Yano/Daisuke Yoshimori
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書誌情報
紙版
発売日
2022年02月15日
ISBN
9784065269831
判型
A6
価格
定価:737円(本体670円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年02月15日
JDCN
06A0000000000426072P
初出
「小説現代」2022年1・2月合併号
著者紹介
1958年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。怨霊史観ともいえる独自の視点で、歴史ミステリを精力的に書きつづけている。近著に『QED 源氏の神霊』など。
1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。同作品は「新人離れしたデビュー作」として大いに話題となった。他の著書に『大友の聖将』『神遊の城』『戦神』『妙麟』『計策師 甲駿相三国同盟異聞』『空貝 村上水軍の神姫』『北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参』『立花三将伝』などがある。
岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。
1979年愛知県生まれ。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を、2019年『雑賀のいくさ姫』で第1回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。近著に『もろびとの空 三木城合戦記』など。
東京都生まれ。博物館学芸員の資格を持つ歴史タレントとして活動する他、歴史系アーティスト、歌手、作詞家、声優としても活躍中。小説現代2018年10月号に初めての小説「歳三が見た海」を発表した。
1964年生まれ。大学卒業後、オートバイレースに没頭。通信会社勤務、フリーライターを経て『時空の覇王』でデビュー。戦国武将の生きざまを数多くの史料を駆使し劇的に描ききる筆力に定評がある。
1960年静岡県生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、第1回角川春樹小説賞特別賞を『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』へと改題)で受賞。「口入屋用心棒」「突きの鬼一」などのシリーズを多数刊行する人気時代作家。
1969年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者となる。2016年「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞しデビュー。2021年刊行の『高瀬庄左衛門御留書』が、第165回直木賞・第34回山本周五郎賞候補となったほか、第9回野村胡堂文学賞第15回舟橋聖一文学賞受賞、「本の雑誌」2021年上半期ベストテン第1位など高評価を受ける。近著は『黛家の兄弟』。
1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第十七回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』でデビュー。2015年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞。さらに同シリーズで「この時代小説がすごい2016」“文庫書き下ろし部門”第一位に。『吉野太平記』『忍びの森』「源平妖乱」シリーズなど、著書多数。近著は『謀聖 尼子経久伝 青雲の章』。
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒。2014年『私が愛したサムライの娘』で第6回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作品で2015年に第3回野村胡堂文学賞を受賞。著書に「おんな与力 花房英之介」シリーズ、「SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎」シリーズ『脳科学捜査官 真田夏希 エピソード・ブラック』『同 ストレンジ・ピンク』などがある。
1964年兵庫県生まれ。京都市在住。第10回シナリオ大賞佳作受賞の『二人ノ世界』が2020年に永瀬正敏主演で同名映画化。同年、京都文学賞を「もう森へは行かない」(刊行に際して『羅城門に啼く』へと改題)で受賞。作家、脚本家として活躍中。他の著書に『ゲンさんとソウさん』『春を待つ』がある。
著: 矢野 隆(ヤノ タカシ)
1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼(ぶら)無頼(ぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。2021年に『戦百景 長篠の戦い』で第4回細谷正充賞を受賞。他の著書に『戦百景 桶狭間の戦い』『戦神の裔』『さみだれ』『乱』『我が名は秀秋』『戦始末』『源匣記 獲生伝』などがある。
1968年東京都生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。大学時代より小説を書き始めるも、1993年に某電機メーカーに入社。40代半ばにまた小説を書き出し、2017年『幕末ダウンタウン』で第12回小説現代長編新人賞、2020年『ぴりりと可楽』で第3回細谷正充賞を受賞する。他の著書に『逃げろ、手志朗』などがある。