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きらめきを落としても
キラメキヲオトシテモ
- 著: 鯨井 あめ

きらきらだったり、くすんでいたり。ときめきからもやもやからSFまで、まるで青春を万華鏡でのぞくような色とりどりの短編集。
【収録作】全6話
「ブラックコーヒーを好きになるまで」
人が好きなものは、嫌っておくのが楽なんだ。本とコーヒー、そして素直になれなかった僕の話。
「上映が始まる」
憧れだったはずの天文学。なのに怠けてばかりの僕。でもきっかけはやっぱり、星空の下から。
「主人公ではない」
世界には物語があふれている。今生きている物語の主人公が自分ではなかったとしたら……。
「ボーイ・ミーツ・ガール・アゲイン」
お人好しの僕が思いがけぬ一目惚れ。憧れのあの子へと続く道は、「僕らしさ」を探す旅路だった。
「燃」
何事にも夢中になれない僕は、喩えるなら「不燃物」。自分の心は、何に、どうやって動くのだろう。
「言わなかったこと」
僕が小説を書かなくなったのは、あなたの作品に打ちのめされたから。なのに、いきなりやめるなんて。
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書誌情報
紙版
発売日
2022年07月27日
ISBN
9784065282830
判型
四六変型
価格
定価:1,595円(本体1,450円)
ページ数
272ページ
初出
「ブラックコーヒーを好きになるまで」…「小説現代」2020年6・7月合併号、「上映が始まる」…「小説現代」2020年12月号、「ボーイ・ミーツ・ガール・アゲイン」…「小説現代」2021年3月号。その他の作品は書き下ろしです。
著者紹介
1998年生まれ。兵庫県豊岡市出身。兵庫県在住、大学院在学中。執筆歴13年。2015年より小説サイトに短編・長編の投稿を開始。2017年に『文学フリマ短編小説賞』優秀賞を受賞。2020年、第14回小説現代長編新人賞受賞作『晴れ、時々くらげを呼ぶ』でデビュー。最新刊は『アイアムマイヒーロー!』