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うちの旦那が甘ちゃんで 寿司屋台編
ウチノダンナガアマチャンデスシヤタイヘン
- 著: 神楽坂 淳

江戸の町で「屋台泥棒」というのが捕まった。それは単なる泥棒のようでいて、屋台を引きながら盗む先を物色しているらしいのだ。ほかにも屋台泥棒はいるらしい。屋台全部が容疑者ということもあって奉行所も手をこまねいていた。事件が大ごとになると「屋台自体を禁止」にされかねないからである。そんなとき.月也のもとに深川の岡っ引き・金吾親分が訪ねてくる。姿を見せない屋台泥棒を捕まえてほしいというのだった。そして月也と沙耶に夫婦で屋台を引くことを提案する。さすがに月也は嫌がったので、沙耶は牡丹に手伝ってもらって「握り寿司」の屋台を選んだ。男装の沙耶が夫役で、牡丹が妻の役。月也とともに屋台を引く。音吉や喜久も手伝うということになった。泥棒は盗賊とちがって単独犯である。しかし単独犯でも複数いればもはや集団といっしょであった。しかもちょっと屋台を休んでいる間に盗んでいるようなのだ。現場を押さえるためには屋台を引くしかなかった……。
ⒸAtsushi Kagurazaka
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書誌情報
紙版
発売日
2022年06月15日
ISBN
9784065284452
判型
A6
価格
定価:693円(本体630円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年06月15日
JDCN
06A0000000000503986X
著者紹介
1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。