この痛みに名前をつけてよ

ドラマ、映画、小説。ジャンルを超える気鋭のクリエイター最新作

家から出たい。でも出られない。
引きこもりになってしまったわたしは、たったひとりで世界から取り残されていた。
ひとりの女性と出会うまでは。

「わたし」は40歳間近の引きこもり。
昔ながらの考えを持ち、引きこもる自分を認めてくれない父との接触を避けつつ、
優しく寄り添う母親に頼りきる生活を続けていた。
ところがある日、何の前触れもなく、母親が「わたし」の前から消えてしまう。
そして現れたのは父から依頼を受けたという「鴨」と名乗る若い女性だった。
痛みの先へ。カウントダウンが始まる。

「痛み」のない人生なんてない。
だけど、そんなもの、ないほうがいいに決まってる。

ⒸShunki Hasizume

書誌情報

紙版

• 発売日: 2022年11月02日
• ISBN: 9784065285978
• 判型: 四六変型
• 価格: 定価：1,870円（本体1,700円）
• ページ数: 176ページ

電子版

• 発売日: 2022年11月01日
• JDCN: 06A0000000000520572F

著者紹介

著： 橋爪　駿輝（ハシヅメ　シュンキ）

1991年熊本県生まれ。テレビ局に勤務するかたわら、小説家として2017年『スクロール』でデビュー。2018年に刊行した『楽しかったよね』収録の「ファン」が映像化されている。他の著書に『夜に駆ける　YOASOBI小説集』収録「それでも、ハッピーエンド」などがある。