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書かれる手
カカレルテ
- 著: 堀江 敏幸

敬愛する作家たちを描く、著者の原点となる散文集。
デビュー作となったユルスナール論に始まる十数年の思索の軌跡。
須賀敦子、長谷川四郎、島尾敏雄、山川方夫……、
「言葉と言葉、他者と他者とのあいだをすり抜けていくか細い線への、
つまり本質に触れそうで触れない漸近線への憧憬を失わない書き手」として私淑する十二名の作家の物語。
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書誌情報
紙版
発売日
2022年09月12日
ISBN
9784065290910
判型
A6
価格
定価:1,925円(本体1,750円)
ページ数
302ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は『書かれる手』(平凡社ライブラリー、2009年10月刊)を底本としました。
著者紹介
1964年、岐阜県生まれ。1999年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川龍之介賞、2003年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、2004年同作収録の『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、木山捷平文学賞、2006年『河岸忘日抄』、2010年『正弦曲線』で読売文学賞、2012年『なずな』で伊藤整文学賞、2016年『その姿の消し方』で野間文芸賞を受賞。他の主な著書に、『郊外へ』『子午線を求めて』『回送電車』『いつか王子駅で』『魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ』『めぐらし屋』『バン・マリーへの手紙』『未見坂』『彼女のいる背表紙』『燃焼のための習作』『音の糸』『曇天記』『オールドレンズの神のもとで』『傍らにいた人』『定形外郵便』など。主な訳書に 、エルヴェ・ギベール『赤い帽子の男』『幻のイマージュ』、ジャック・レダ『パリの廃墟』、パトリック・モディアノ『八月の日曜日』、フィリップ・ソレルス『神秘のモーツァルト』、マルグリット・ユルスナール『なにが? 永遠が』 など。