京都四条 月岡サヨの板前茶屋

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京都四条 月岡サヨの板前茶屋

キョウトシジョウツキオカサヨノイタマエヂャヤ

文芸(単行本)

〈ドラマ化『鴨川食堂』の人気作家の幕末京都時代小説〉
ほな、おこしやす。
時代移ろう京の都――若女将・サヨの純な佇まいに惹かれ、幕末の志士が集う隠れ家料亭がある。

作家・「下鴨茶寮」主人 小山薫堂氏推薦!

粋を尽くした絶品料理と京の町に息づく人情。ああ、私もこんな茶屋に通いたい。―岡崎琢磨氏 作家・シリーズ「珈琲店タレーランの事件簿」

料理を作る目的はひとえに相手の心を豊かにするため。料理屋そして京都文化を知り尽くした著者だから描けるハンナリ、ほっこりの京情緒溢れる文章の中で、そんな一番大事なことを教えられました。―森川裕之氏 板前割烹「浜作」三代主人

風情漂う京都の町と京ことばとお料理、そして十二支巡り。これぞ京都人の小説です。―中澤めぐみ氏「大垣書店京都本店」店長

あらすじ)
駆け出しの落語家・桂飯朝の小噺のネタ元は、京都のとある古本屋でみつけた幕末のころの日記。『小鍋茶屋の大福帳』と題された帳面には、若女将・月岡サヨの小料理屋での出来事が絵入りでわかりやすく描かれている。おもてなしの成就を願い妙見菩薩へのお参りを欠かさない信心深いサヨの、今宵のお客は幕末明治に名を馳せたあのお方。サヨは幸運で手に入れたレシピ本〈豆腐百珍〉からとっておきの豆腐料理を披露し、お客と料理人が直に対面するカウンター式のお店にも驚かれる。しかしお客の最後の一言は、サヨにとっては意外に手厳しいものだった。麟太郎、小五郎、楳太郎、リョウさん……「お忍び」で茶屋に通う、あの志士や女たちの意外な横顔。落語の小噺をまくらに、幕末の京都でひっそり繁盛した小料理屋をめぐるペーソスあふれる感動の時代小説。(シリーズ第1作『京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋』は講談社文庫から発売中)


ⒸHisashi Kashiwai 2022

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目次

第一話 板前茶屋
第二話 土佐懐古
第三話 再会
第四話 氷箪笥
第五話 和魂洋才

書誌情報

紙版

発売日

2022年10月19日

ISBN

9784065293478

判型

四六

価格

定価:1,815円(本体1,650円)

ページ数

368ページ

著者紹介

著: 柏井 壽(カシワイ ヒサシ)

(かしわい・ひさし)1952年京都府生まれ。京都を舞台とした小説、京都の魅力を伝えるエッセイや日本各地の旅行記などを多数執筆し、テレビ・雑誌等で京都特集の監修を務めるなど、「京都のカリスマ案内人」とも称されている。小説執筆時は柏木圭一郎のペンネームも用いることもある。作品に「鴨川食堂」シリーズ(ドラマ化)、『海近旅館』、『祇園白川小堀商店 いのちのレシピ』、「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ(ドラマ化)、『できる人の「京都」術』などがある。

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