
マイページに作品情報をお届け!
私のことだま漂流記
ワタシノコトダマヒョウリュウキ
- 著: 山田 詠美

すがすがしく力強い声がする。
この先、人間として小説家として迷ったとき、
私はこの本の言葉に奮い立たされることになるだろう。
ーー宇佐見りん
山田詠美は常に今を生きている。それも常に今に迎合せずに。
だからこそ、誰よりも文学を愛した少女は、誰よりも文学に愛される作家となったのだ。
ーー吉田修一
初めて「売文」を試みた文学少女時代、挫折を噛み締めた学生漫画家時代、高揚とどん底の新宿・六本木時代、作家デビュー前夜の横田基地時代、誹謗中傷に傷ついたデビュー後、直木賞受賞、敬愛する人々との出会い、結婚と離婚、そして……
積み重なった記憶の結晶は、やがて言葉として紡がれる。「小説家という生き物」の魂の航海をたどる本格自伝小説。
私は、この自伝めいた話を書き進めながら、自分の「根」と「葉」にさまざまな影響を及ぼした言霊の正体を探っていこうと思う。
ーー山田詠美
Ⓒ山田詠美
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2022年11月24日
ISBN
9784065295915
判型
四六
価格
定価:1,815円(本体1,650円)
ページ数
312ページ
電子版
発売日
2022年11月22日
JDCN
06A0000000000555168W
初出
毎日新聞「日曜くらぶ」2021年6月6日~2022年5月29日
著者紹介
1959年東京生まれ。'85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。'87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、'89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、'91年『トラッシュ』で女流文学賞、'96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、'05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、'12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、'16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。