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ゴリラ裁判の日
ゴリラサイバンノヒ
- 著: 須藤 古都離

カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。メス、というよりも女性といった方がいいだろう。ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解する。手話を使って人間と「会話」もできる。カメルーンで、オスゴリラと恋もし、破れる。厳しい自然の掟に巻き込まれ、大切な人も失う。運命に導かれ、ローズはアメリカの動物園で暮らすようになった。政治的なかけひきがいろいろあったようだが、ローズは意に介さない。動物園で出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係にもなる。順風満帆のはずだった――。
その夫が、檻に侵入した4歳の人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。なぜ? どうして麻酔銃を使わなかったの? 人間の命を救うために、ゴリラは殺してもいいの? だめだ、どうしても許せない! ローズは、夫のために、自分のために、正義のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む! アメリカで激しい議論をまきおこした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編。第64回メフィスト賞満場一致の受賞作。
ⒸKotori Sudo
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書誌情報
紙版
発売日
2023年03月15日
ISBN
9784065310090
判型
四六変型
価格
定価:1,925円(本体1,750円)
ページ数
336ページ
電子版
発売日
2023年03月14日
JDCN
06A0000000000609875O
初出
第64回メフィスト賞受賞作「ゴリラ裁判の日」に加筆、修正した作品です。
著者紹介
須藤古都離(すどう・ことり) 1987年、神奈川県生まれ。青山学院大学卒業。2022年「ゴリラ裁判の日」で第64回メフィスト賞受賞。