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開墾地
カイコンチ

何かを追いかけているのか、
それとも何かから逃げているのか。
父のルーツの言葉、母語の檻、未知なる日本語
父と息子、故郷へのそれぞれの想いが静かに共振する
留学先の日本から、サウスカロライナに帰郷したラッセル。
葛の繁茂した庭、南部ならではの湿気、耳に届く哀切な音楽――
青年は、遠くイランからこの地に根を下ろした父の来し方に想いを馳せる。
デビュー作『鴨川ランナー』で、言語と自己のはざまの揺らぎを描き、
京都文学賞を受賞。
越境文学の新たな領域をとらえる著者の、注目の最新刊。
ⒸGregory Khezrnejat
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書誌情報
紙版
発売日
2023年01月26日
ISBN
9784065311684
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
96ページ
電子版
発売日
2023年01月18日
JDCN
06A0000000000611707V
初出
「群像」2022年11月号
著者紹介
著: グレゴリー・ケズナジャット(グレゴリー ケズナジャット)
1984年、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル市生まれ。2007年、クレムソン大学を卒業ののち、外国語指導助手として来日。2017年、同志社大学文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。現在は法政大学グローバル教養学部にて准教授。2021年、「鴨川ランナー」にて第二回京都文学賞を満場一致で受賞し、デビュー。同年、受賞作を収録した『鴨川ランナー』を刊行。