
マイページに作品情報をお届け!
ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介
ヴィンテージガールシタテヤタンテイキリガヤキョウスケ
- 著: 川瀬 七緒

服を見ればその人のすべてがわかる──被害者の痕跡に寄り添って未解決事件の真相に迫る、乱歩賞作家の新機軸クライム・ミステリー!
東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気まで推測できる技術を持っていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていないという。さらに、遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが京介の心を捉える。10年前とは言え、あまりにデザインが時代遅れ過ぎるのだ。京介は翌日、同じ商店街にあるヴィンテージショップを訪ねる。1人で店を切り盛りする水森小春に公開捜査の動画を見せて、ワンピースのことを確かめるために。そして事件解明に繋がりそうな事実がわかり、京介は警察への接触を試みるが……。
ⒸNanao Kawase
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2023年05月16日
ISBN
9784065311714
判型
A6
価格
定価:902円(本体820円)
ページ数
420ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2023年05月16日
JDCN
06A0000000000655030H
初出
本書は2021年2月に、小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正しました。
著者紹介
1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。
オンライン書店一覧
既刊・関連作品一覧
関連シリーズ
製品関連情報
-
お知らせ
『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』が第四回 書評家・細谷正充賞を受賞しました。(2021.10.04)