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サクラの守る街
サクラノマモルマチ
- 著: 朝倉 宏景

『あめつちのうた』
著者の最高傑作!
「拳銃も持てない」「逮捕もできない」そんな最弱の守護神!
トラウマを抱えた4人の警備員が守るもの。
「人間としてのプライド」
「最低限の生活」
「それは、もちろん正義」
「守りたいものなんて、とうになくしました」
人生に迷った者だけが見つけた答えとは?
6年前、3億円盗難事件を引き起こし、信用が失墜したサクラ警備保障株式会社。佐久良社長は経営立て直しの中過労で亡くなり、現在は息子の光輝と基輝が跡を継いでいる。父は何を守ろうとしていたのだろうか。そして、俺は何を守ればいいのだろうか。答えの出せない弟の基輝は、人事部次長として面接をすると最後に「あなたは何をまもりますか?」と尋ねるようになった。
過去、保護観察処分を受けながらも父のコネを使って警備員となった男。交通誘導をしている高齢男性。万引きGメンだったときの失敗がトラウマとなっている女性。戦死した画家の絵にとらわれている小説家。
4人の日々を見つめ、自分を顧み、基輝がたどり着いた守ることの意味とは――。
もう一度問います。
「あなたは何をまもりますか?」
ⒸHirokage Asakura 2023
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書誌情報
紙版
発売日
2023年05月17日
ISBN
9784065314562
判型
四六変型
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
368ページ
電子版
発売日
2023年05月16日
JDCN
06A0000000000639601P
著者紹介
1984年東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。2012年『白球アフロ』(受賞時タイトル「白球と爆弾」より改題)で、第7回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。選考委員の伊集院静氏、角田光代氏から激賞された同作は2013年に刊行され話題を呼んだ。2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で島清恋愛文学賞を受賞した。甲子園球場の整備を請け負う阪神園芸をモデルにした『あめつちのうた』で話題を呼んだ。他の著作に『野球部ひとり』『つよく結べ、ポニーテール』『僕の母がルーズソックスを』『エール 夕暮れサウスポー』などがある。元高校野球児で、ポジションはセカンド。