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さよなら日和
サヨナラビヨリ
- 著: 行成 薫

「別れ」は止められないけれど、止まった「想い」は動かせる。
閉園をむかえる遊園地を訪れた人々。
彼らの「さよなら」が繋がったとき、心に染みる奇跡が起こる!
閉園が決まった遊園地・星が丘ハイランドパークの最後の一日。訪れるのは、淡い思いを秘める中学生に、離れて暮らす息子と遊びにきた父親、認知症の妻をかかえた老人と、ワケありな人ばかり。営業終了時間が迫る中、なんの縁もない彼らの人生が交錯するとき、小さな奇跡が巻き起こる! 心温まる傑作群像劇。(単行本『廃園日和』を改題。)
~~~ ようこそ、星が丘ハイランドへ! ~~~
ジェットコースター
少年は淡い思いを胸に、苦手なコースターへ。
ゴーカート
久しぶりに会った息子は大人びていて――。
コーヒーカップ
遠距離恋愛の彼氏は、アタシのことをどう思ってる?
ヒーローショー
20年ぶりに1日限定で出演するはめになったけど……。
メリーゴーランド
認知症の妻は、この光景を覚えていてくれるのか。
観覧車
家族のいる人との恋。このままでいいわけない――。
ⒸKaoru Yukinari
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書誌情報
紙版
発売日
2023年08月10日
ISBN
9784065322505
判型
A6
価格
定価:968円(本体880円)
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2023年08月10日
JDCN
06A0000000000692949X
初出
本書は2018年4月、小社より単行本として刊行された『廃園日和』を改題し文庫化しました。
著者紹介
1979年宮城県生まれ。東北学院大学教養学部卒業。2012年に『名も無き世界のエンドロール』で第25回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作は2021年に映画化された。第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した映画「スパイの妻」の小説版を執筆。2021年に『本日のメニューは。』が第2回宮崎本大賞を受賞。他の著作に『バイバイ・バディ』『ヒーローの選択』『僕らだって扉くらい開けられる』『怪盗インビジブル』『できたてごはんを君に。』などがある。