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恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ
コイハハカナイアルイハプールノソコノステーキ
- 著: 川上 弘美

あ、また時間に捕まえられる、と思った。
捕まえられるままに、しておいた。
小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。
カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、
半世紀ほどの後、東京で再会した。
積み重なった時間、経験、恋の思い出。
それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。
じわり、たゆたうように心に届く大人の愛の物語。
ⒸHiromi Kawakami
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書誌情報
紙版
発売日
2023年08月24日
ISBN
9784065324387
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
296ページ
電子版
発売日
2023年08月23日
JDCN
06A0000000000683688I
初出
「群像」|「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」…2020年1月号、「遠ざかる馬のうしろ姿」…2020年8月号、「あれから今まで一回もマニキュアをしたことがない」…2021年2月号、「夜中目が覚めた時に必ず考える」…2021年3月号、「そういう時に限って冷蔵庫の中のものが」…2021年5月号、「吉行淳之介だけれど、もともとは牧野信一の」…2021年6月号、「不眠症の伯爵のために」…2021年8月号、「二番めに大切なものを賭ける」…2021年11月号、「小面、若女、増、孫次郎、万媚など」…2021年12月号、「流れるプールに流される」…2022年2月号、「すでに破いて中身が空になっている部分」…2022年3月号、「ロマン派」…2022年5月号、「最初に読んだ三島由紀夫の小説は」…2022年8月号、「水でぬらすと甘い匂いがする」…2022年9月号、「袋いっぱいに黒い種が」…2022年12月号、「山羊はいなかった」…2023年3月号、「栃木に飛んでいく」…2023年5月号。
著者紹介
川上 弘美(かわかみ・ひろみ) 1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。’23年フランス芸術文化勲章オフィシエ受章。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『大きな鳥にさらわれないよう』『某』『三度目の恋』などがある。
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製品関連情報
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受賞作
『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』…第76回 野間文芸賞 受賞 (2023.11.6)
受賞日:2023.11.06