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我が産声を聞きに
ワガウブゴエヲキキニ
- 著： 白石 一文
コロナ禍、夫の良治に乞われ、病院に同行した名香子。肺がんの診断を受けた良治は、今日からは好きな人と暮らし治療をすると告げて家を出てしまう。人生をやり直すという一方的な言い分に、二十数年の夫婦生活を思い呆然とする名香子。自らの命と真に向き合ったとき、人は何を選ぶのか。直木賞作家渾身の作。
”もう一度”
人生をやり直したかったのは、
あなただったのか、それとも――。
自分のものなのに、こんなにも自分の力でどうにもならない人生を、
生まれてしまったという理由だけで、私たちは生きている。
角田光代（文庫収録書評より）
生まれ、生き、そして死ぬ。
それって一体何だ？
【目次】
０ 兆し
１ 影
２ 告知
３ 悪い冗談
４ 苦い思い出
５ 家出の原因
６ ミーコ
７ 夫の恋人
８ 失敗
９ 帰郷
１０ 高級な終わり方
１１ 再会
１２ 枯向日葵
１３ もう一度
１４ 産声
人生は作り上げられるのか 角田光代（「小説現代」２０２１年４月号掲載書評）
解説 國兼秀二
ⒸKazufumi Shiraishi
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書誌情報
紙版
発売日
2024年02月15日
ISBN
9784065347591
判型
A6
価格
定価：792円（本体720円）
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2024年02月15日
JDCN
06A0000000000754632P
初出
本作は２０２１年７月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1958年福岡県生まれ。2000年『一瞬の光』でデビュー。’09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、’10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。『神秘』『プラスチックの祈り』『君がいないと小説は書けない』『ファウンテンブルーの魔人たち』『道』『松雪先生は空を飛んだ』『投身』『かさなりあう人へ』など著作多数。
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