国歌を作った男

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電子あり

国歌を作った男

コッカヲツクッタオトコ

文芸(単行本)

21世紀前夜にアメリカで大ヒットしたゲーム「ヴィハーラ」。
新作が出るたびに人々を熱狂させ、夢中にさせた国民的ゲームの裏側にいたのは、一人の孤独な男、ジョン・アイヴァネンコ。
友人は少なく、幼い頃からプログラミングと音楽に親しみ、たった五年生のときに「ヴィハーラ1」をつくりあげた。
その彼がアメリカンドリームを掴むまでに一体何があったのか、そしてそれでも拭い去れなかった孤独の影にあったものとは。
やがて「国歌」とまで謳われるほど膨れ上がった「ヴィハーラ」音楽の作曲者。
その生涯を描いた一遍をはじめ、13篇を収録。
宮内悠介のつくりあげる世界は、美しいだけでなく温かい。
笑いと涙、驚きに満ちた短編集。


ⒸYusuke Miyauchi

  • 前巻
  • 次巻

目次

ジャンク
料理魔事件
PS41
パニック ―― 一九六五年のSNS
国歌を作った男
死と割り算
国境の子
南極に咲く花へ
夢・を・殺す
三つの月
囲いを越えろ
最後の役
十九路の地図

書誌情報

紙版

発売日

2024年02月15日

ISBN

9784065331408

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

336ページ

電子版

発売日

2024年02月14日

JDCN

06A0000000000761332E

初出

「ジャンク」…小説現代 2020年3月号 講談社、「料理魔事件」…小説現代特別編集2019年5月号 吉川賞特集、「PS41」…『コドモクロニクルⅠ』惑星と口笛ブックス 2020年、「パニック ―― 一九六五年のSNS」…小説現代 2022年4月号、「国歌を作った男」…群像 2022年10月号 講談社、「死と割り算」…小説すばる 2021年4月号 集英社、「国境の子」…小説現代 2021年1月号、「南極に咲く花へ」…『OTOGIBANASHI』 講談社 2021年、「夢・を・殺す」…『宮辻薬東宮』 講談社 2017年、「三つの月」…『奇想天外[21世紀版]アンソロジー』 南雲堂 2017年、「囲いを越えろ」…連載企画 Day to Day ウェブサイト tree 2020年7月26日、「最後の役」…『kaze no tanbun 移動図書館の子供たち』 柏書房 2020年、「十九路の地図」…「ランティエ」2016年12月号 角川春樹事務所。

著者紹介

著: 宮内 悠介(ミヤウチ ユウスケ)

1979年東京都生まれ、1992年までニューヨーク在住。早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2012年の単行本デビュー作『盤上の夜』は直木賞候補となり、日本SF大賞を受賞。2013年、『ヨハネスブルグの天使たち』も直木賞候補となり、日本SF大賞特別賞を受賞した。同年に「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。2016年、『アメリカ最後の実験』が山本周五郎賞候補になる。2017年、『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞、前年芥川賞候補となった『カブールの園』で三島由紀夫賞を受賞。2018年、『あとは野となれ大和撫子』で第49回星雲賞(日本長編部門)受賞。2020年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で芸術選奨新人賞受賞。

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