
マイページに作品情報をお届け!
人魚姫の町
ニンギョヒメノマチ
その町では、海から帰ってくる者がいるという──。
東日本大震災から九年。当時岩手に住む小学生だった宏太は、父とともに静岡に避難し、父の知人のもとに身を寄せた。
「故郷を捨ててきた」。その思いにさいなまれながらも、宏太は父の死をきっかけに故郷を訪れ、かつて家族同然だった老婆・砂婆に「楓を助けてやってくれ」と頼まれる。
謎の男に追われる幼い少女・楓は何かを探しているようだが……。
劇場アニメ映画化された『岬のマヨイガ』のアンサー作品!
岩手県出身、盛岡市在住の児童書の大家が「東日本大震災」で遺された者を描く。
何が人を故郷に惹きつけるのか?
人の生きる意味に迫る、少し不思議な町のお話。
ⒸSachiko Kashiwaba
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2023年10月19日
ISBN
9784065332429
判型
A5
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
144ページ
シリーズ
文学の扉
電子版
発売日
2023年10月18日
JDCN
06A0000000000715051N
著者紹介
1953年、岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で第15回講談社児童文学新人賞、第9回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『ミラクル・ファミリー』(講談社)で第45回産経児童出版文化賞を受賞。『牡丹さんの不思議な毎日』(あかね書房)で第54回産経児童出版文化賞を受賞。『つづきの図書館』(講談社)で第59回小学館児童出版文化賞を受賞。『岬のマヨイガ』(講談社)で第54回野間児童文芸賞を受賞。『帰命寺横町の夏』(講談社)で2022年バチェルダー賞を受賞。近著に『竜が呼んだ娘』(朝日学生新聞社)、『モンスター・ホテルでうたいましょう』(小峰書店)など。
1981年、青森県十和田市生まれ。岩手大学教育学部特別教科(美術・工芸)教員養成課程で染織を学ぶ。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動。現在、盛岡市在住。