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撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論
トルアナタヲトルワタシヲジドリトスクショノシャシンロン
- 著: 大山 顕

気づけは猫の写真ばかり撮ってしまうのは、なぜ?
高性能化するスマホのカメラ、SNS、生成AIの登場。
まったく新しい視点を私たちに授け、
存在そのものも変化し続ける
「写真」とはそもそも何なのだろうか。
はじめに ”自撮り猫”の登場前夜に
第1章 戦争と疫病の写真
自撮りをするゼレンスキーと、しないプーチン
コロナと顔をめぐる写真論
年賀状写真とオンラインミーティングの顔
戦前・戦争写真のカラー化は何を見えなくしたのか
第2章 スクショと四人称のリアル
写真はスクショに「戻った」
スマホ越し写真と四人称のリアル
カメラと祈りの方角
第3章 顔と自撮り
顔のランドスケープ 一八世紀のスマートフォン
月食とポートレイト
触角と視覚、前後と左右
第4章 スマホ画面と写真の原理
「プレビュー」の誕生と消滅
手のひらと移動する写真
写真はなぜ四角いのか
生成AI・プロパティ化する顔写真
おわりに カメラの想像力
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書誌情報
紙版
発売日
2024年07月25日
ISBN
9784065333495
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
256ページ
電子版
発売日
2024年07月24日
JDCN
06A0000000000706604J
初出
「はじめに」(「霊柩車を撮る群衆と『現代の合掌』」を改題)…「フォーサイト」2022年9月27日、第1章~第4章…「群像」2022年2月号・5月号~10月号・12月号・2023年2月号~5月号・7月号(第1章「戦前・戦争写真のカラー化は何を見えなくしたのか」…「中央公論」2022年10月号、第4章「生成AI・プロパティ化する顔写真」…「写真」vol.5 2024年 を除く)。
著者紹介
写真家/ライター。1972年生まれ。工業地域を遊び場として育つ。千葉大学工学部卒業後、松下電器株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。出版、イベント主催なども行っている。2023年『新写真論 スマホと顔』にて日本写真協会賞学芸賞を受賞。他の著書に『工場萌え』(石井哲との共著)『団地の見究』『ショッピングモールから考える』(東浩紀との共著)『立体交差』『モールの想像力:ショッピングモールはユートピアか』など。