一万両の首  鍵屋ノ辻始末異聞

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一万両の首  鍵屋ノ辻始末異聞

イチマンリョウノクビカギヤノツジシマツイブン

文芸(単行本)

時は寛永、戦乱の世からわずか15年。
男たちが自らの生き様を貫けた最後の時代。
「日本三大仇討ち」の裏にあったのは
ここでしか生きられなかった武士(もののふ)の矜持(プライド)。

生きるため、命はとうに棄てた男たち。
たったひとりの小姓の命から巻き起こる、
旗本8万騎vs.外様大名31万石vs.浪人(アウトロー)10万人の激突。

寛永7年。事の始まりは備前岡山藩で起きた殺人事件だった。主君の寵愛を受ける小姓を惨殺し、追われる身となった河合又五郎は江戸に逃れ、旗本・兼松又四郎に匿われる。
一方、江戸の長屋に暮らす浪人の市岡誠一郎。用心棒などで糊口を凌ぐ日々の中「腕の立つ剣客を探している」という呼びかけで、ある屋敷を訪れることになる。
河合又五郎、兼松又四郎、そして市岡誠一郎。
3人の武士がそれぞれの矜持が相まみえるとき、本当の「戦国」が終わる。
日本三代仇討ち「鍵屋ノ辻の決闘」の背景には、本物の侍がいた。

『藁の楯』『アウト&アウト』の著者が初めて挑む
「もうひとつ」の真実を描く「新・時代小説」


ⒸKazuhiro Kiuchi

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書誌情報

紙版

発売日

2023年11月15日

ISBN

9784065334690

判型

四六

価格

定価:2,310円(本体2,100円)

ページ数

264ページ

電子版

発売日

2023年11月14日

JDCN

06A0000000000714336M

著者紹介

著: 木内 一裕(キウチ カズヒロ)

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』『バッド・コップ・スクワッド』がある。

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