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共に明るい
トモニアカルイ
- 著: 井戸川 射子

\『この世の喜びよ』で芥川賞受賞、待望の受賞後第一作!/
その瞬間、語られないものたちがあふれ出す。
早朝のバス、公園の端の野鳥園、つきあってまもない恋人の家、島への修学旅行、バイト先の工場の作業部屋――。
誰もが抱える痛みや不満、不安、葛藤。
目に見えない心の内に触れたとき、「他人」という存在が、つながりたい「他者」に変容する。
待望の芥川賞受賞後第一作、心ふるわす傑作小説集。
「共に明るい」
早朝のバス、女は過去を語り出す。
「野鳥園」
産後の女性と少年が過ごす、仮初のひととき。
「素晴らしく幸福で豊かな」
出会って一ヵ月、恋人と過ごす不安定な日常。
「風雨」
台風で足止めをくらった修学旅行生たちの三日間。
「池の中の」
電池の検品バイトでの会話、起こる揺れ。
ⒸIko Idogawa
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目次
共に明るい
野鳥園
素晴らしく幸福で豊かな
風雨
池の中の
書誌情報
紙版
発売日
2023年11月09日
ISBN
9784065336489
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
128ページ
電子版
発売日
2023年11月08日
JDCN
06A0000000000716801J
初出
すべて「群像」|「共に明るい」…2023年1月号、「野鳥園」…2023年3月号、「素晴らしく幸福で豊かな」…2021年6月号、「風雨」…2023年10月号、「池の中の」…2023年9月号。
著者紹介
1987年生まれ。関西学院大学社会学部卒業。2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて発行。’19 年、同詩集にて第24回中原中也賞を受賞。’21年に小説集『ここはとても速い川』で第43回野間文芸新人賞を、’22年に『この世の喜びよ』で第168回芥川龍之介賞を受賞。他の著作に、詩集『遠景』がある。