言葉の風景、哲学のレンズ

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電子あり

言葉の風景、哲学のレンズ

コトバノフウケイテツガクノレンズ 

文芸(単行本)

言葉のコミュニケーションは、希望と切実さと複雑さに満ちている。

「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位『言葉の展望台』著者が贈る、最新哲学エッセイ!

「痛み」を伝える言葉、webの中の私の「言葉だけの場所」、「どういたしまして」の可愛さ、当事者視点からの語りかた、「からかい」が起きる場面、メタファーが見せてくれるもの、定義することへの懐疑、カミングアウトの意味とその先……。

さまざまな哲学の概念や理論はそれぞれが一個のレンズで、このレンズを使って見た風景と、別のレンズを使って見た風景と、その両方を通した風景はすべて違っているかもしれないし、そのどれかが正しいわけではないかもしれない。でもいろいろなレンズを通してみることで、裸眼で見たのとは違う風景の可能性に気づき、新しい仕方で物事を理解したり語ったりしていくきっかけになるかもしれない。(本書「はじめに」より)

【目次】
痛みを伝える
言葉だけの場所
「どういたしまして!」の正体
該当せず
からかいの輪のなかで
たった一言でこんなにもずるい
給料日だね!
言葉のフィールド
カミングアウト
ぐねぐねと進む
安全な場所ーー『作りたい女と食べたい女』
命題を背負う
一緒に生きていくために


ⒸNayuta Miki

  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2023年11月09日

ISBN

9784065336809

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

160ページ

電子版

発売日

2023年11月08日

JDCN

06A0000000000716803L

初出

「安全な場所――『作りたい女と食べたい女』」…「群像」2023年4月号、ほかは同誌連載「言葉の展望台」2022年5月号~2023年6月号。書籍化にあたり改題しました。

著者紹介

著: 三木 那由他(ミキ ナユタ)

1985年、神奈川県生まれ。2013年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。2015年、博士(文学)。現在、大阪大学大学院人文学研究科講師。著書に『話し手の意味の心理性と公共性』(勁草書房、2019年)、『グライス 理性の哲学ーーコミュニケーションから形而上学まで』(勁草書房、2022年)、『言葉の展望台』(講談社、2022年)、『会話を哲学する』(光文社新書、2022年)、共著書に『シリーズ 新・心の哲学1 認知篇』(勁草書房、2014年)、共訳書にロバ―ト・ブランダム『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(上下巻、勁草書房、2020年)がある。

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