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地ごく
ジゴク
- 著: 献鹿 狸太朗

「死んだ方がましのくせになぜ生きているのか不思議な底辺が、将来そうなるであろう若いだけの同じ底辺によって苦しめられている」と同じ団地の住民を見下す久野。自身の惨めさを糊塗するために、現状から抜け出せない人々を定点観測するだけに飽き足らず、土井という老人を弄ぶ手段を考え、実行することに生きがいを見出していた。ところがある日土井から相談を持ちかけられて……。表題作を含め、自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。
ⒸMamitaro Kenshika
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書誌情報
紙版
発売日
2024年01月18日
ISBN
9784065342862
判型
四六変型
価格
定価:1,815円(本体1,650円)
ページ数
128ページ
電子版
発売日
2024年01月17日
JDCN
06A0000000000749855P
著者紹介
1999年生まれ。16歳の時、月刊少年マガジンRにて三ヶ嶋犬太朗名義の『夜のヒーロー』で漫画家デビュー。高校卒業後すぐにヤングマガジンサードにて『踊るリスポーン』連載開始。第59回文藝賞(河出書房新社)で「青辛く笑えよ」が最終候補となる。初の短編集である『赤泥棒』が発売後即重版となった。現在慶応義塾大学大学院在学中。