
マイページに作品情報をお届け!
旅のない
タビノナイ
- 著: 上田 岳弘

コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。
芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。川端康成文学賞受賞作「旅のない」収録!
【収録作品】
「悪口」
恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。
「つくつく法師」
朝の散歩は4歳の息子との日課だ。午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。
「ボーイズ」
10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。
「旅のない」
「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。
ⒸTakehiro Ueda/2024
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2024年04月12日
ISBN
9784065344262
判型
A6
価格
定価:704円(本体640円)
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2024年04月12日
JDCN
06A0000000000770842K
初出
本書は2021年9月に小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1979年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。2013年「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞し、デビュー。2015年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。2016年「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。2018年『塔と重力』で第68回芸術選奨新人賞、2019年「ニムロッド」で第160回芥川龍之介賞、2022年「旅のない」で第46回川端康成文学賞を受賞。著書に『太陽・惑星』『私の恋人』『異郷の友人』『塔と重力』『ニムロッド』『キュー』『引力の欠落』がある。