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帝国大学の誕生
テイコクダイガクノタンジョウ

東京大学が「帝国大学」だった頃、すべては始まった――
「東大」出生の秘密を暴き、その虚像と実像を抉り出す!
*
明治19年の帝国大学の誕生は、のちの東京大学をも貫く基本性格を確立した歴史的特異点であった。エリート官僚養成、アカデミズムの独占的権威、立身出世・受験競争の頂点――伊藤博文、森有礼、井上毅ら設計者たちの政策的意図を辿りつつ、今日まで続く東大の本質とイメージの淵源を明らかに!
[目次]
第一章 帝国大学の出自――リヴァイアサンの生い立ち
第二章 帝国大学のモデル――ドイツの大学から学ばなかったこと
第三章 官庁エリートの供給源――工科系から法科系へ
第四章 出身と出世――上昇気流にのって
第五章 明治アカデミズムの体質――講座制と研究
第六章 もしも帝大がなかったら――批判的展望
あとがき
解説 科学史/大学史を超えた「学問の歴史」 石井洋二郎
Ⓒ中山伸
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目次
第一章 帝国大学の出自――リヴァイアサンの生い立ち
第二章 帝国大学のモデル――ドイツの大学から学ばなかったこと
第三章 官庁エリートの供給源――工科系から法科系へ
第四章 出身と出世――上昇気流にのって
第五章 明治アカデミズムの体質――講座制と研究
第六章 もしも帝大がなかったら――批判的展望
あとがき
解説 科学史/大学史を超えた「学問の歴史」 石井洋二郎
書誌情報
紙版
発売日
2024年03月14日
ISBN
9784065350317
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
2811
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2024年03月13日
JDCN
06A0000000000764778K
初出
本書の原本『帝国大学の誕生――国際比較の中での東大』は、1978年に中公新書から刊行されました。学術文庫化に際し、1981年の第3版を底本としました。
著者紹介
1928-2014年。兵庫県生まれ。科学史家。東京大学助教授を経て,神奈川大学名誉教授。著書に『パラダイムと科学革命の歴史』『近世日本の科学思想』『天の科学史』『西洋占星術史』『科学技術の戦後史』など,訳書にトーマス・クーン『科学革命の構造』などがある。
1951年、東京都生まれ。専門はフランス文学・思想。東京大学教養学部長、副学長などを務め、中部大学特任教授、東京大学名誉教授。著書に『ロートレアモン 越境と創造』『ブルデュー『ディスタンクシオン』講義』『東京大学の式辞』などがある。