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毎日世界が生きづらい
マイニチセカイガイキヅライ
- 著: 宮西 真冬

できないことを、数えないで。
どうやって生きていいのか分からない。
自分を責め続ける、小説家志望の私。
夢を抱いた仕事に躓く、会社員の夫。
そして、インコのピピ。
心理サスペンス『誰かが見ている』でメフィスト賞を受賞した著者が挑む新境地。
小さな家族の幸せをめぐる物語。
――美景はうまいことやったよなー。
旦那に稼ぎがあるから、なんの心配もないだろ?
パートでお小遣い稼いでたらいいんだし。(略)
傍から見れば、なんの悩みもなく、苦労もなく、ぼんやりと生きているように映るのだろう。(略)
うまくいかない自分を責める妻の気持ちを、想像することもできないのだろう。――本文より
美景と雄大は結婚して十年。
ある日、妻の書斎に入った夫は何か様子が違っていることに気づく。
ままならない毎日をどのように生きてきたかを語り出す二人。
小説家になる夢を叶えたかった美景。
夢を抱いた仕事に躓く雄大。
二人をつなぐインコのピピ。
メフィスト賞作家の新境地となる、小さな家族の幸せを探す物語。
ⒸMafuyu Miyanishi 2024
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書誌情報
紙版
発売日
2024年05月15日
ISBN
9784065354513
判型
A6
価格
定価:924円(本体840円)
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2024年05月15日
JDCN
06A0000000000788145G
初出
本書は、2021年10月に小社より刊行した単行本の文庫版です。
著者紹介
1984年、山口県生まれ。2016年、『誰かが見ている』で第52回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に『首の鎖』『友達未遂』『彼女の背中を押したのは』がある。今作は著者の新境地となる。