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地図とその分身たち
チズトソノブンシンタチ
- 著: 東辻 賢治郎

時代とともに形を変えながら常に私たちのそばにある「地図」。
私たちは「地図」を通して何に出会っているのだろうか?
世界の肌触り、欲望と知の来歴、怪物の気配、置いてきた故郷、融ける国境、街角の冒険、駆け抜ける自転車、戦争の姿、歴史の空白、地図製作者、映画の手がかり、位置情報の意味、失われた存在、浮遊する鳥の眼差し……。
レベッカ・ソルニット『ウォークス』で知られ、地図製作者でもある翻訳家による、地図に魅せられた思索のエッセイ。
【目次】
差し出される地図/矢印の母/飛ぶことのいくつかの様態/臓物と風の色/動くもの、複数の時間/革と夢/誰もが地図を見るとき/偏在するものと目に見えないもの/鳥/空白/待つ、見送る/ウィリアム・リスゴーの失われた耳/形のないものへの旅/『サクリファリス』の地図についての覚え書き/地図はあるか?/洞窟の形/ディタッチメント/迷宮のようなもの/はじめと終わりがある/怪物までの距離/地名の群れ/ロスト・アンド・ファウンド/代償について/カルトグラフィック・シネマ/球と平面/奥行きについて/地図とその分身たち
ⒸKenjiro Totsuji
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書誌情報
紙版
発売日
2024年07月25日
ISBN
9784065361825
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
240ページ
電子版
発売日
2024年07月24日
JDCN
06A0000000000795692P
初出
「群像」連載 2021年10月号~2024年3月号
著者紹介
1978年生まれ。翻訳家。東京大学大学院、スイス連邦工科大学大学院で建築史・都市史を学ぶ。地図製作にも関わる。訳書にレベッカ・ソルニット『ウォ―クス 歩くことの精神史』『迷うことについて』『私のいない部屋』(以上、左右社)、レスリー・カーン『フェミニスト・シティ』(晶文社)など。