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氾濫の家
ハンランノイエ
- 著: 佐野 広実

「お前のためを思って言っている」「お前は黙って従っていればいいんだ」「誰のおかげで食ってこられたと思ってるんだ」
これ、うちのことじゃんーー全国の書店員さん騒然!
郊外の住宅地に住む五十代の専業主婦、新井妙子。
ある日、隣の家で殺人事件が起きる。被害者の隣人が著名な大学教授だったこと、一人息子がいたことを、妙子は事件を通じて初めて知る。
平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのかーー事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出していく。
『誰かがこの町で』で「同調圧力」を、『シャドウワーク』で「DV」を描いた異色のサスペンス作家、今回のテーマは、この国に根深く残る「家父長制」!
Ⓒ佐野広実
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目次
第一章 事件
第二章 波紋
第三章 拡散
第四章 事故
終章 そして氾濫が
書誌情報
紙版
発売日
2025年01月22日
ISBN
9784065365670
判型
四六変型
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
392ページ
電子版
発売日
2025年01月21日
JDCN
06A0000000000858221W
著者紹介
1961年横浜市生まれ。1999年、第6回松本清張賞を「島村匠」名義で受賞。2020年、『わたしが消える』で第66回江戸川乱歩賞受賞。他の作品に『誰かがこの町で』『シャドウワーク』『サブ・ウェイ』など。2024年12月、『誰かがこの町で』がWOWOW連続ドラマ化。