昨日、若者たちは

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昨日、若者たちは

キノウワカモノタチハ

講談社文庫

香港、上海、ソウル、そして東京。
分断された世界で今を直向きに生きる若者を描く純文学短編集。
2021年に刊行された単行本『オリンピックにふれる』を改題したものです。

「香港林檎」
「この香港のどこかを、もう一人の自分が歩き回っているような気がして仕方ないんだ」
ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける。

「上海蜜柑」
「私たち、上海に住んでるのよ。欲しいものは欲しいって、今、世界で一番言える街に」
ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた。

「ストロベリーソウル」
「がんばるって、約束したじゃないか」 
ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが……。

「東京花火」
「誰も悪くない。なのに、誰も幸せじゃないのはなぜだ?」
東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ。
2021年東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作。


ⒸShuichi Yoshida

書誌情報

紙版

発売日

2025年01月15日

ISBN

9784065373309

判型

A6

価格

定価:682円(本体620円)

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2025年01月15日

JDCN

06A0000000000865532V

初出

本書は2021年9月、小社より単行本として刊行された『オリンピックにふれる』を改題したものです。

著者紹介

著: 吉田 修一(ヨシダ シュウイチ)

よしだ・しゅういち 1968年長崎県生まれ。1997年に『最後の息子』で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年には『パレード』で第15回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第127回芥川賞を受賞。純文学と大衆小説の文学賞を合わせて受賞し話題となる。2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞、第34回大佛次郎賞を受賞。2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞。2019年『国宝』で第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞を受賞。作品は英語、仏語、中国語、韓国語などにも翻訳され、世界で注目される日本人作家でもある。2016年より芥川賞選考委員。。

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