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絵本でわかる経済のおはなし バブルが村にやってきた!
エホンデワカルケイザイノオハナシバブルガムラニヤッテキタ
《発売即重版! 森永卓郎さんがのこした唯一の絵本》
ペンギンさんは、腕のいい家具職人でしたが、いまはもう、引退しています。
アニマル村に住むどうぶつたちは、助けあってくらしています。仕事をやめたペンギンさんに、みんないろいろな食べものをもってきてくれます。
ある日、ペンギンさんは、いつもお世話になっている近所のひとに、お中元を贈ろうと思いました。
ただ、会社を退職しているので、お金がありません。
そこで、「1日まるごと なんでも おてつだいします」と書いたクーポン券を近所のおうちに配りました。
腕のいいペンギンさんのおてつだいクーポン券は大人気!
そのひょうばんをききつけた、証券会社のタヌキさんは……?
もともと、ペンギンさんが無料でくばったクーポン券が1000円になり、3000円になり、最後にはなんと1億円になってやがて、ただの紙くずになってしまうまでのアニマル村の大騒動。
ものの値段はどうやって決まっていくのか。
まわりの人が儲けてみえるとき、自分も儲けたいという気持ちはなぜ止まらないのか。
値上がりを期待してお金を借りて手に入れることはなぜおそろしいのか。
アニマル村の物語を通して、わかりやすく伝わります。
〈森永卓郎さんから子どもたちへメッセージ〉
みなさんに伝えたいことは、「お金が自動的に増えることはない」ということです。
お金が増えるのは、働いたときと、人から奪ったときに限られます。
投資をすると、一見お金が増えたように見えるのですが、それは「バブル」が生じているからで、バブルは必ずはじけます。
バブルがはじけたときに、被害を受けるのは、最後まで投資を続けた人です。
つまり、投資というのは、ババ抜きと同じゲームなのです。
ですから、投資でお金を稼ごうなどと思わず、まじめに働いてお金を稼ぐことが、人生で何より大切なのです。
*すべての漢字ふりがなつき
*小学校低学年から
*オールカラー32ページ
ⒸTakuro Morinaga/Yumi Hayashi
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書誌情報
紙版
発売日
2025年01月23日
ISBN
9784065380895
判型
AB
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
32ページ
シリーズ
講談社の創作絵本
電子版
発売日
2025年01月21日
JDCN
06A0000000000866191M
著者紹介
森永卓郎(もりなが・たくろう) 1957年東京都生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。1980年、東京大学経済学部を卒業。日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。2023年末にがんを公表し、現在、闘病生活を送りながらも、執筆、テレビやラジオ、講演など多方面で活躍中。著書に『森永卓郎の「マイクロ農業」のすすめ』(農文協)、『ザイム真理教』『書いてはいけない』『がん闘病日記』『投資依存症』(以上、三五館シンシャ)、『マンガ 日本を破滅に導くザイム真理教の大罪』『マンガ 誰も書かない「真実」 日航123便はなぜ墜落したのか』(ともに宝島社)など多数。本書は、みずからのライフワーク「バブル」について、子どもたちへ伝えるために書いたもの。
絵: 林 ユミ(ハヤシ ユミ)
林ユミ(はやし・ゆみ) 大阪府生まれ。イラストレーター。著書に『吾輩は認知症ねこである』(小学館)、イラストの仕事に『よのなかルールブック』(監修:高濱正伸 日本図書センター)、『スパゲッティ大さくせん』(作:佐藤まどか 講談社)、『赤ちゃんはどこからくるの? 親子で学ぶはじめての性教育』(著:のじまなみ 幻冬舎)ほか多数。イラストやマンガを中心に活躍中。