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侠
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- 著: 松下 隆一

かつては名うての博徒、今や寂れた蕎麦屋の銀平。最期に挑むは自らの生を賭した大博奕。人生の黄昏に涙する、時代小説の新たな傑作!
文庫シリーズ『落としの左平次』も大好評の著者、第26回大藪春彦賞受賞作!
たとえ落ちぶれようと、塵芥のように死んだとしても、一生懸命に生きたという事実は変わらない。ちっぽけな存在でも、誰かのために命を燃やすことができる。ひとりの男の生涯を通じて、作者は人間の生きる意味を謳い上げているのである。
細谷正充(書評家)――本書解説より
ⒸRyuichi Matsushita 2025
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目次
第一章 桜草
第二章 貝殻餅
第三章 空蝉
第四章 夜鷹と小者
第五章 命か銭か
第六章 願わくば
書誌情報
紙版
発売日
2025年02月14日
ISBN
9784065382035
判型
A6
価格
定価:770円(本体700円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2025年02月14日
JDCN
06A0000000000873345U
初出
本書は2023年2月に、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
松下隆一(まつした・りゅういち) 1964年、兵庫県生まれ。京都の松竹撮影所内にあった伝説の「KYOTO映画塾」を卒業後、脚本家になる。「二人ノ世界」が第10回日本シナリオ大賞佳作入選、2020年7月、林海象プロデュース、永瀬正敏主演で映画化公開。脚本作品に映画「獄に咲く花」、ドラマ「天才脚本家 梶原金八」「雲霧仁左衛門」、著書に『二人ノ世界』『ゲンさんとソウさん』『春を待つ』などがある。『羅城門に啼く』で第一回京都文学賞最優秀賞、『侠』(本書)で第26回大藪春彦賞を受賞。最新刊は『落としの左平次』。
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お知らせ
『侠』が第6回 書評家・細谷正充賞を受賞しました。(2023.10.01)