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ちぐはぐなディナー
チグハグナディナー

人生の曲がり角は、真夏のパリの晩餐にあった。
ジゼル・アリミ賞を受賞した「反逆へ向かう女性たちを描く、一触即発の密室劇」
8月の暑い夜。パリのラスパイユ大通りにある高級アパルトマンを1組の夫婦が訪れた。エティエンヌが旧友のレミと、レミの妻のジョアルを招いたのだ。エティエンヌの妻のクローディアを交えて、4人でディナーを囲む。弁護士で自信に満ちたエティエンヌ。運動療法士で内気なクローディア。経済学の教師で社交的なレミ。IT業界で成功を収める思慮深いジョアル。それぞれの胸に秘めた思いを抱えながら、ディナーは進行していくがーー。
踏み出してみれば、なんてことのない一歩だった。
ⒸKato Kaori
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書誌情報
紙版
発売日
2025年03月19日
ISBN
9784065384855
判型
四六
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
208ページ
電子版
発売日
2025年04月02日
JDCN
06A0000000000893282F
著者紹介
パリ国立高等鉱業学校(ENSMP)卒業。2020年に非定型発達の子供たちのための学校「Walt」を共同設立。2023年、『ちぐはぐなディナー』(原題:『Un simple diner』)でデビュー。同年、本書で第1回ジゼル・アリミ賞を受賞。
フランス語翻訳家。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。訳書に『異常(ルビ:アノマリー)』(エルヴェ・ル・テリエ)、『生き急ぐ』(ブリジット・ジロー)、『夜、すべての血は黒い』(ダヴィド・ディオップ)、『ちいさな国で』(ガエル・ファイユ)、他多数。