
神都の証人
シントノショウニン
- 著: 大門 剛明

ここにもある袴田事件、免田事件、財田川事件、足利事件の理不尽。
生きるということは、かくも哀しく美しいものか。照らし出される司法の闇、冤罪の虚構、人間の絆。作家の才能に嫉妬する。―堀川惠子(ノンフィクション作家・代表作『教誨師』)
突然、父親を奪われた少女に救いは訪れるのか? 事件の謎は戦前から令和まで引き継がれ、慟哭の結末は我々に生きる意味さえ問いかける、前代未聞かつ究極の「冤罪」ミステリー。世代を超えて社会の歪みと戦い続ける者たちの行き着く先とはいったい何なのか。
時代を超えて受け継がれる法律家の矜持に心が震えた。―五十嵐律人(作家・代表作『法廷遊戯』)
わたしはこれ以上のリーガルミステリを知らない。―染井為人(作家/代表作『正体』)
冤罪と冤罪で翻弄されたものたちが辿る刮目のドラマ。戦中、時局に媚びる社会情勢の中で苦悩する弁護士のギリギリの戦いは、本人が戦場に送られて戦争が終わってからも、正義を信じる弁護士や検事により引き継がれる。彼らが報われる日は来るのか? 社会のひずみを壮大なスケールで活写したリーガル・ミステリーの雄の渾身作。
ⒸTakeaki Daimon 2025
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書誌情報
紙版
発売日
2025年07月02日
ISBN
9784065391594
判型
四六変型
価格
定価:2,585円(本体2,350円)
ページ数
512ページ
著者紹介
(だいもん・たけあき)1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。09年「ディオニソス死すべし」(刊行時『雪冤』に改題)で横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞してデビュー。主な著書に『反撃のスイッチ』『告解者』『婚活探偵』『優しき共犯者』『罪火』『確信犯』『共同正犯』『獄の棘』などがある。映像化された原作は数多く、講談社文庫『完全無罪』が2024年にWOWOWでドラマ化された。