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実さえ花さえ
ミサエハナサエ
- 著: 朝井 まかて

今や歴史・時代小説の大家となった朝井まかては、デビュー作にしてこのハイクオリティ!
江戸も今も変わらぬ「人の世の情」を鮮やかに描き出す。
武士も町人も花を愛で、草木を慈しみ、楽しんでいた天下泰平の江戸。
向嶋で種苗屋を営む新次とおりん夫婦に、新種の桜草の注文が入る。だが、新次がかつて修業した植木商から思わぬ妨害を受け、夫婦の絆にも危機が訪れる。
著者の愛する江戸の園芸を描き、自然と人間への讃に溢れる傑作時代小説。
〈『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』改題〉
第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
ⒸMacate Asai
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書誌情報
紙版
発売日
2025年04月15日
ISBN
9784065391075
判型
A6
価格
定価:825円(本体750円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2025年04月15日
JDCN
06A0000000000896264K
初出
本書は2011年12月に刊行した講談社文庫『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』を、2008年10月刊の単行本時のタイトルに戻し、新規加筆したものです。
著者紹介
1959年、大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年、小説現代長編新人賞奨励賞を本作品で受賞してデビュー。2013年に『恋歌』で本屋が選ぶ時代小説大賞、2014年に同書で直木賞、『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、2015年に『すかたん』で大阪ほんま本大賞、2016年に『眩』で中山義秀文学賞、2017年に『福袋』で舟橋聖一文学賞、2018年に『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞。2019年に大阪文化賞。2020年に『グッドバイ』で親鸞賞、2021年に『類』で芸術選奨文部科学大臣賞と柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『ちゃんちゃら』『ぬけまいる』『藪医 ふらここ堂』『草々不一』『秘密の花園』『青姫』などがある。