中東紛争 イスラム過激派の系譜からガザ危機・シリア革命の深層まで

中東紛争 イスラム過激派の系譜からガザ危機・シリア革命の深層まで

チュウトウフンソウ イスラムカゲキハノケイフカラガザキキ シリアカクメイノシンソウマデ

星海社新書

混迷の中東情勢を読み解くポイントを総説する

中東はこの1世紀、抗争に次ぐ抗争によって混迷の中にある。そんな中東紛争の深層を、国際情勢を裏で動かす諜報機関と過激派組織から分析するのが本書である。モスレム同胞団を起源とするイスラム・テロ・ネットワークがアルカイダやイスラム国の誕生につながり、イスラエルのパレスチナ弾圧に抵抗するためファタハやハマスなどの武装組織が結成され、イラン革命政権は「革命の輸出」を掲げて中東全域のイスラム過激派を支援した。そして、これらの出来事は相互に絡み合い、複雑に影響し合っている。表面的なニュースや国際政治の建前だけでは分からない中東情勢を理解するための、インテリジェンス分析による中東論。

*以下、本書目次より抜粋
はじめに

序 章 トランプ大統領が搔きまわす中東
第1期トランプ政権の中東政策 親イスラエルと反イスラム、陰謀論のエコーチェンバー

第1部 激動の中東 2024~2025
第1章 シリア独裁を倒した元ジハード戦士・シャーム解放機構の奇跡
第2章 レバノン・ポケベル爆弾の衝撃とイスラエル情報機関・モサドの暗躍
第3章 イラン破壊工作機関・コッズ部隊&ヒズボラVSイスラエルの攻防

第2部 現代につながる20世紀中東戦国史
第4章 イスラム・テロ・ネットワークの現代史
第5章 イスラエル建国と中東紛争の本丸・パレスチナ問題
第6章 パレスチナ・ゲリラたちの戦い
第7章 イラン革命とホメイニの暗殺部隊

第3部 蠢く地下テロ水脈
第8章 アルカイダとつながる反米イスラム人脈
第9章 ハマス軍事部門の真相
第10章 イスラム国成立とスンニ派過激主義の盛衰

終 章 ガザ戦争 ハマス、イラン、イスラエルの“死闘”の深層
コッズ部隊司令官・ソレイマニの暗躍
コッズ部隊の工作は「革命の輸出」のため
2023年ハマス奇襲の衝撃
なぜ奇襲が成功したのか
イスラエルとイランの対立は続く


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書誌情報

紙版

発売日

2025年04月23日

ISBN

9784065393185

判型

新書

価格

定価:1,375円(本体1,250円)

通巻番号

336

ページ数

272ページ

シリーズ

星海社新書

著者紹介

著: 黒井 文太郎(クロイ ブンタロウ)

軍事ジャーナリスト。1963年生まれ。週刊誌編集者、『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリストとして活動する。ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に海外取材多数。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(特にイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。著書に『イスラムのテロリスト』『日本の情報機関』(以上、講談社)、『イスラム国の正体』(ベストセラーズ)、『プーチンの正体』(宝島社)、『工作・謀略の国際政治 世界の情報機関とインテリジェンス戦』(ワニブックス)ほか多数。

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