ベトベト・メモリー

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ベトベト・メモリー

ベトベトメモリー

文芸(単行本)

あの「父殺し」を犯したのは、君なのか僕なのか? 完璧美少年ケイと努力優等生シンのトラウマ劇は奈落に墜ちてゆく。崖っぷちの絶望と嫉妬に縛られた、愛と幻想のブラザーフッド! 

「ななな、なんなんだー、こ、こ、これは」
とんでもない妄想と現実がかくも複雑怪奇に絡み合った物語に、読み手は囚われ驚愕する。―東雅夫(文芸評論家)

「天国に行っても私とお母様を見守ってください」
今日も幻聴にうなされる――耳元で囁くのは17才のケイの声だ。十代の頃の懐かしくて香しき、そして忌まわしき記憶が、うらぶれた高校教師・真一郎の意識を支配する。殺しの記憶から怪しい宗教、非合法治療まで、マージナルな想像力で繰り広げられる世にも不思議な脳内アドベンチャー。奇才・芦花公園が鋳造する幻想とリアリティのアマルガム(合金)に、読者は金縛りにされるであろう。


ⒸRokakoen 2025

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書誌情報

紙版

発売日

2025年07月16日

ISBN

9784065395202

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

272ページ

電子版

発売日

2025年07月15日

JDCN

06A0000000000921978F

初出

本書は「小説現代」2025年3月号に掲載したものを、大幅に加筆修正しました。

著者紹介

著: 芦花公園(ロカコウエン)

(ろか・こうえん)東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ―某所怪談レポートー」がTwitterで話題となり、書籍化決定。翌年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。著書には『極楽に至る忌門』『眼下は昏い京王線です』『宇宙の家』『みにくいふたり』などがある。ホラー・サスペンス界の旗手として注目を集めている。

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