江ノ島奇譚

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江ノ島奇譚

エノシマキタン

講談社文庫

「顔がないんだ、ぬっぺっぽうみたいにさ」
藤沢宿で働くお初は、自分の色男である勝道にそう言った。
「目も鼻も口も耳もない、ぺろりとした顔のそいつが、いつも出てくるんだ」
怖いものなどない破戒僧の勝道だが、なぜか「ぬっぺっぽう」だけは恐ろしかった。
「この悪夢を祓ってくれる、良い神社仏閣はないものかねえ」
勝道は、お初を江島明神の弁財天詣でに誘う。
その地に伝わる哀しい身投げ話など知りもせずに。


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書誌情報

紙版

発売日

2025年07月15日

ISBN

9784065394632

判型

A6

価格

定価:737円(本体670円)

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社文庫

著者紹介

著: 高田 崇史(タカダ タカフミ)

東京都生まれ。明治薬科大学卒業。『QED 百人一首の呪』で第9回メフィスト賞を受賞し、デビュー。歴史ミステリを精力的に書きつづけている。講談社ノベルス最長の「QED」シリーズをはじめ、「カンナ」「神の時空」「古事記異聞」など人気シリーズ多数。

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