
空、はてしない青 下
ソラ ハテシナイアオ ゲ
- 著: メリッサ・ダ・コスタ ,
- 訳: 山本 知子

最後の日に。最愛の人と。
致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか?
ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。
(川上弘美 / 作家)
旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。
(西加奈子 / 作家)
この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。
自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。
人生に終わりはないのだ。
(小島秀夫 / ゲームクリエイター)
どこまでも続く青い空と海。エミルとジョアンヌは、南フランスの陽光きらめく中を旅していた。猫のポックとの出会い、海辺での穏やかな日々、ジョアンヌのマインドフルネスの教え。時にぎこちなく、時に深く心を通わせながら、2人と1匹は静かに時を紡ぐ。しかし、旅は穏やかなだけではない。進行する病と薄れゆく記憶はエミルをゆっくりと蝕んでゆく。残されたわずかな時間の中、互いの存在を支えに進むキャンピングカーは最期の目的地へ。失うことの痛みと、それでも生きることの輝きを描く、愛と再生の旅路。
爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編後編。
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書誌情報
紙版
発売日
2025年09月18日
ISBN
9784065395875
判型
四六変型
価格
定価:2,310円(本体2,100円)
ページ数
416ページ
著者紹介
〇著者略歴 メリッサ・ダ・コスタ Melissa Da Costa 1990年生まれ。作家。2019年に『空、はてしない青』でデビューし、瞬く間にミリオンセラーを記録。2023年と2024年にはフランスで最も売れた作家となった。他の著書に『Les lendemains』『Les femmes du bout du monde』『Tenir debout』などがある(いずれも未邦訳、講談社から刊行予定)。
〇訳者略歴 山本知子 フランス語翻訳家。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。フィクションの訳書に『貧困の発明』「パリ警視庁迷宮捜査班」シリーズ(以上、早川書房)、『星々の蝶』『グラフィック版 ソフィーの世界(上下)』(以上、NHK出版)、「タラ・ダンカン」シリーズ(KADOKAWA/メディアファクトリー)などがある。ピケティやマクロンの著作をはじめ、ノンフィクションも多数手がけている。