宗教の本質

宗教の本質

シュウキョウノホンシツ

講談社現代新書

人間にとって
宗教とは何なのか?

浄土真宗の僧侶にして宗教学者の釈徹宗氏。
批評家・随筆家にしてキリスト者の若松英輔氏。
「信仰」に造詣の深い当代きっての論客二人が、
3年半にわたって交わした珠玉の往復書簡。

宗教には、心身をなげうって跳ばねば見えない領域がある
――釈

聖と俗の境界は「聖なるもの」のなかに存在する
――若松

「イエス・キリストは決して笑わなかった」というのは本当か?
――釈

必要なのは、根源的な認識とそれに基づく真の意味での共同体ではないか
――若松

先立っていった人の人生は、縁のある人の人生に混在して、血肉化していく
――釈

死者の実在は、生者の記憶や生者の存在に依存しない
――若松


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書誌情報

紙版

発売日

2025年09月18日

ISBN

9784065398074

判型

新書

価格

定価:1,210円(本体1,100円)

通巻番号

2788

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

著: 釈 徹宗(シャク テッシュウ)

1961年、大阪府生まれ。僧侶、宗教学者。相愛学園長。武蔵野大学総長。浄土真宗本願寺派・如来寺住職。NPO法人リライフ代表。大阪府立大学大学院人間文化研究科比較文化専攻博士課程修了。専門は比較宗教思想・宗教文化。論文「不干斎ハビアン論」で涙骨賞(第5回)、著書『落語に花咲く仏教――宗教と芸能は共振する』で河合隼雄学芸賞(第5回)、また仏教伝道文化・沼田奨励賞(第51回)を受賞している。『宗教聖典を乱読する』『法然 親鸞 一遍』『歎異抄 救いのことば』ほか著書多数。

著: 若松 英輔(ワカマツ エイスケ)

1968年、新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。「越知保夫とその時代 求道の文学」で三田文学新人賞評論部門当選(第14回)、『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で西脇順三郎学術賞(第2回)、『詩集 見えない涙』で詩歌文学館賞詩部門(第33回)、『小林秀雄 美しい花』で角川財団学芸賞(第16回)、蓮如賞(第16回)を同時受賞している。近著に『詩集 見えないものを探すために ぼくらは生まれた』『西田幾多郎 善の研究 日常で深める哲学』『柳宗悦 美を生きた宗教哲学者』など。

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