18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官
18マイルノキョウカイセン ホウイコンチュウガクソウサカン
- 著: 川瀬 七緒

「私は犯人を逃がすつもりはないよ。今回も虫たちの協力体制はばっちりだから」
事件現場の昆虫相から真相を導き出す奇才法医昆虫学者、赤堀涼子。待望のシリーズ最新作!
高級会員制ゴルフ場の雑木林で発見された女性の遺棄死体。
歯を抜かれ、髪を刈られ、顔面や指紋など身元特定に繋がる箇所は全て完膚なきまでに損壊されていた。
ここまで残忍な犯行に及ぶ犯人像とは? 動機は?
三日後、同様に損壊された女性の遺体が、他県の解体スクラップヤード敷地内で発見された。
手口から同一犯であることは間違いない。しかし発見場所は20キロ以上離れており、関係者にも繋がりは見出せない。
遺体から発見された昆虫相が意味するものは……?
例外なく秩序立った行動を取る虫たちが、人間には見えないミッシングリンクを炙り出す。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
第一章 OBと紛失球
第二章 前進あるいは後退
第三章 降りしきる雨
第四章 謎解き虫とキノコ
第五章 立ち枯れの森
書誌情報
紙版
発売日
2025年07月24日
ISBN
9784065401644
判型
四六変型
価格
定価:2,255円(本体2,050円)
ページ数
376ページ
著者紹介
1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒業。服飾デザイナーのかたわら小説を執筆し、2011年『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。本作で7作目となる「法医昆虫学』シリーズのほか「仕立屋探偵桐ヶ谷京介」シリーズ、「賞金稼ぎスリーサム!」シリーズ、また近著『詐欺師と詐欺師』『四日間家族』など、著書多数。