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鍵 筒井康隆自選恐怖小説集 新装版
カギ ツツイヤスタカジセンキョウフショウセツシュウ シンソウバン
- 著: 筒井 康隆

これぞ! ツツイホラー!!
巨匠・筒井康隆による、キャリア初の恐怖(ホラー)小説集を新装復刊!
鍵、鍵、そして鍵が、忌まわしき青春の記憶を呼び覚ますーー「鍵」。
受信料の支払いを拒んだ男は公共放送の闇を目撃するーー「公共伏魔殿」。
その日突然、オニが会社にやって来たーー「死にかた」。
盲目の少女が辿る、猫とくさりの音と父の匂いの真実ーー「くさり」。
「かしゃん。かしゃん。かしゃん」……サルの玩具がもたらす最悪の結末ーー「母子像」。
ある中学校での飛び降り自殺の真相に迫るモキュメンタリ―ーー「二度死んだ少年の記録」など、日常を異界へと変貌させる16編!
〈収録作品〉
「鍵」「佇むひと」「無限効果」「公共伏魔殿」「池猫」「死にかた」「ながい話」「都市盗掘団」「衛星一号」「未来都市」「怪段」「くさり」「ふたりの印度人」「魚」「母子像」「二度死んだ少年の記録」(全16編)。
角川ホラー文庫版解説=北野勇作/新装版解説=朝宮運河も収録。
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書誌情報
紙版
発売日
2025年07月16日
ISBN
9784065402740
判型
B6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
288ページ
シリーズ
星海社FICTIONS
電子版
発売日
2025年07月15日
JDCN
06A0000000000935260A
初出
「鍵」…「小説新潮」'76・5、「佇むひと」…「小説現代」'74・5、「無限効果」…「NULL」3号 '61・2、「公共伏魔殿」…「SFマガジン」'67・6、「池猫」…「別冊小説現代」'67・10、「死にかた」…「問題小説」'76・12、「ながい話」…「別冊小説現代」'68・1、「都市盗掘団」…「小説すばる」'89・3、「衛星一号」…「NULL」3号 '61・2、「未来都市」…「漫画讀本」'69・8、「怪段」…「団地ジャーナル」'63・2・24、「くさり」…「オール讀物」'69・9、「ふたりの印度人」…「新刊ニュース」'68・6・1、「魚」…「文學界」'88・6、「母子像」…「別冊小説新潮」'69・7、「二度死んだ少年の記録」…「別冊文藝春秋」'92・7。 本書は、筒井康隆『鍵 自選恐怖小説集』(角川ホラー文庫)を底本とし、新規書き下ろしの解説を加え、新装版として刊行したものです。
著者紹介
1934年、大阪府大阪市生まれ。日本SF第一世代に属し、中間小説に進出してその最盛期を支え、ジュブナイルの金字塔を打ち立て、多彩な実験小説も繰り出した、小説のジャンルとスタイルのあくなき改革者。近著は「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」と宣言した『カーテンコール』(新潮社、2023年)。ホラー小説集では本書『鍵』(元版は角川ホラー文庫、1994年)のほか、『懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1』(新潮文庫、2002年)、『驚愕の曠野 自選ホラー傑作集2』(新潮文庫、2002年)、『くさり ホラー短篇集』(角川文庫、2006年)がある。