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異形に涙は流せない
イギョウニナミダハナガセナイ
- 著: 堀井 拓馬

『なまづま』『夜波の鳴く夏』で脚光を浴びたホラー小説界の傑物・堀井拓馬が、圧倒的な怪奇(グロテスク)の世界を織り上げて放つ、感涙の物語!
瘴気に侵され、丸ごと生きている器官は眼球と舌と性器だけとなった老人・灰汁食。
より卑しく醜いものへ生まれ変わる呪いをかけられた男・枯れ脚。
亡霊たちが跋扈する森の深奥で捨てられた子どもと潜み暮らす巨獣。
他人の瘴気を引き受けるため身体を激しく傷つけられる巫呪女の少女。
瘴気に満ちた世界を生きる異形たちに、救いはあるのかーー。
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書誌情報
紙版
発売日
2025年07月16日
ISBN
9784065402764
判型
B6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
192ページ
シリーズ
星海社FICTIONS
電子版
発売日
2025年07月15日
JDCN
06A0000000000935267H
初出
本書は、「早稲田文学」に掲載された二編「いつかさよならに良い日まで」(「早稲田文学」2014年冬号)と「あまりに春で悲しい獣」(「早稲田文学」2016年夏号)に、書き下ろし二編「星も移ろう彼方の果てに」と「決して流れぬ涙に代わり」を加え、連作短編として再構成したものです。
著者紹介
1987年、東京都出身。第18回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞し、2011年に『なまづま』(角川ホラー文庫)でデビュー。続けて2012年に『夜波の鳴く夏』(角川ホラー文庫)を刊行し、独自の奇想とグロテスクを手がけるホラー小説家として評価を得ながら、文芸誌『早稲田文学』にも怪奇譚を発表する。そのほかの著作に『臨界シンドローム 不条心理カウンセラー・雪丸十門診療奇談』、『わたしを呪ったアレ殺し』(いずれも角川ホラー文庫)がある。