質量はなぜ存在するのか 「質量の謎」から始まる素粒子物理学入門

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質量はなぜ存在するのか 「質量の謎」から始まる素粒子物理学入門

シツリョウハナゼソンザイスルノカ シツリョウノナゾカラハジマルソリュウシブツリガクニュウモン

ブルーバックス

宇宙のすべてを理解することは可能か?
 ――その鍵は、質量にあった!


あらゆる物質には質量がある。質量とはなにか。
物質を構成する最小単位・素粒子の理論をひもといていくと、
「質量があるのはおかしい」ことに気づく。
では、質量はなぜ存在し、どのように生じるのか?
この謎を追うことが、宇宙の成り立ちの理解にも
つながっていくというのだが――。
真空、重力、相対性理論、ゲージ理論、自発的対称性の破れ、
量子色力学、クォーク、ヒッグス粒子、ダークマター……
現代素粒子論の基本的な考え方を「数式なし」で総まくり!
質量の起源を追うと、現代素粒子物理学の全貌が見えてくる。

※本書は、2010年に刊行された『質量はどのように生じるのか』の改定新版となります。

■本書の内容
第1章 すべては理解できるものか ──元をたどってみる
第2章 質量とは何か ──押しても引いても動かない
第3章 ゼロと有限の境目 ──光のように速く飛んでみる
第4章 自転する素粒子
第5章 右と左が違うのは ──見えざる弱い力
第6章 沈むときは二人で ──真空に沈澱する素粒子
第7章 陽子に針を突きさす ──クォークの登場
第8章 真空の雑踏 ──何でもありの量子論
第9章 未知へのとびら、ヒッグス粒子
おまけの章 ダークマターもあるじゃないか


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書誌情報

紙版

発売日

2025年08月25日

ISBN

9784065402726

判型

新書

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

通巻番号

2305

ページ数

320ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介

著: 橋本 省二(ハシモト ショウジ)

高エネルギー加速器研究機構(KEK)素粒子原子核研究所および総合研究大学院大学 教授 1994年、広島大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。1995年、高エネルギー物理学研究所(現KEK)・データ処理センター助手。2002年から、KEK素粒子原子核研究所および総合研究大学院大学高エネルギー加速器科学研究科准教授。2010年より現職。専門は素粒子理論、特に量子色力学の研究。手では解けないクォークの理論をシミュレーションで解析して実験結果を説明することを目指す。共著に『宇宙と物質の起源』(講談社ブルーバックス)がある。

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