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誘拐劇場
ユウカイゲキジョウ
- 著: 潮谷 験

近畿地方のベッドタウン・水倉地区で起きた薬物事件。バニッシュと呼ばれるペーパーアシッド、最初の被害者は小学生だった。
県では薬物撲滅キャンペーンが展開され、イメージキャラクターとして俳優・師道一正が選ばれた。クリーンなイメージで俳優としても超一流、人を魅了することに長けた彼は、探偵としての能力も発揮。県警の義永誠刑事に協力して、事件の恐るべき真相を看破した。
事件解決の名声も手伝って師道は国会議員となり、水倉を地元として帰ってくる。そして囁かれはじめる黒い噂。
熱狂の最中にも師道に違和感を持っていた支倉彼方と義永刑事の娘・真理子は、師道の真実に迫ろうと仲間を集め、位置情報アプリ「MK2」を使って水倉丘陵に隠されているはずの秘密を調べ始める。
そして誘拐事件は起こった。
二転三転する物語と手に汗握る知的攻防。善とは悪とは? 『スイッチ 悪意の実験』『伯爵と三つの棺』の潮谷験が贈る、傑作ジェットコースターミステリー!
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書誌情報
紙版
発売日
2025年08月06日
ISBN
9784065403815
判型
四六変型
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
352ページ
電子版
発売日
2025年08月05日
JDCN
06A0000000000930915H
初出
「メフィスト」2023 AUTUMN VOL.9、2024 WINTER VOL.10、2024 SPRING VOL.11、2024 SUMMER VOL.12
著者紹介
1978年京都府生まれ。第63回メフィスト賞受賞。デビュー作『スイッチ 悪意の実験』が発売後即重版に。「王様のブランチ」(TBS)で特集されるなどで話題となる。2作目の『時空犯』は「リアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10」で第1位に選ばれる。3作目の『エンドロール』では新型コロナウィルスで被害を被った若者たちを主人公とし、作品ごとにまったく違った舞台設定で読ませる注目の書き手となっている。近著に『あらゆる薔薇のために』、『伯爵と三つの棺』、『名探偵再び』がある。