ダレカレ

ダレカレ

ダレカレ

文芸(単行本)

「かえりたい。かえりたい! かえりたい!!」
ドロドロの食べ物、かけさせてもらえない電話、へんな薬。
少女は見知らぬ男の拘束から逃がれ、明け方の街を駆ける。
「おとうさんは、どこへいったの?」
恐怖、不安、孤独。どこへ行けばいいのかもわからない。
まだ暗い街で見つけたひと筋の灯り。
暖かな光に導かれた先はベーカリーだった。青いエプロンをつけた男の人がやさしく迎えいれてくれた。
「ようやくたどり着けた」
店中に広がる焼きたてパンの香りは少女の不安を溶かし、安堵でこころを満たした。
しかし……。

インディゲームクリエイター・yonaが手がけるNintendo switch(TM)・Steamで配信中のゲーム『ダレカレ』を、『英国妖異譚』『欧州妖異譚』『古都妖異譚』などのシリーズで人気を博する篠原美季が小説化。
ゲームに描かれた「誓い」を軸に小説オリジナルのエピソードを加えた、生きること信じることを問いかける感動の物語。


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書誌情報

紙版

発売日

2025年10月16日

ISBN

9784065413197

判型

四六変型

価格

定価:1,815円(本体1,650円)

ページ数

288ページ

著者紹介

著: 篠原 美季(シノハラ ミキ)

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle」「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

イラスト・原案・絵: yona(ヨナ)

インディゲームクリエイター。クリスチャンの牧師家庭に生まれる。大学卒業後、ゲーム開発会社room6に勤務。同社にて『ことだま日記』、『狐ト蛙ノ旅』などの開発やゲームのパブリッシングに携わる。2022年に講談社ゲームクリエイターズラボ2期生となり、本格的に活動を開始。2023年10月にデビュー作『In His Time』をリリースし、2025年7は第2作となる『ダレカレ』をリリース。

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