保守のコスモロジー

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保守のコスモロジー

ホシュノコスモロジー

文芸(単行本)

中島岳志さん推薦!
「人間の過信を諫め、無謬の理性を疑う<保守>は、絶対者の存在抜きには成立しえない。しかし、近代日本は超越的価値を蔑ろにし、進歩主義的イデオロギーに身を投じてきた。日本にとって正統とは何かを問う迫真の一冊。」

守るべきものは何か?保守ブームの今、「日本の保守」を問い直す。
保守論客として活躍した西部邁の軌跡をたどりながら、三島由紀夫、江藤淳、中上健次、折口信夫、井筒俊彦、西田幾多郎、『神皇正統記』と伊勢神道、そしてキリスト教まで、歴史の中に保守思想の源流を探り、近代日本の正体に迫る注目評論!

西部邁は何と戦い、何に絶望したのか。そして今、日本に何が必要なのか? 
「預言者は故郷に受け入れられない。同胞に真実を語り続けて、虚しく斃れなければならない。/自裁するまでの40年に及ぶ言論の戦いは、大衆社会が惹起するあらゆる病理を摘出する実践であり、そのプラグマティズムは、この国の同胞を、ファシスモ(束ねる)ための何がしかの超越的原理を探し求める熱情に支えられていた。何処に探し求めたのか。歴史の中に、伝統に、あるいは国家という共同体にか。矢が尽き刀が折れ満身創痍になっても、西部邁は人間の知性と合理と良識への最後の信頼を決して手放すことはなかった。その「信」が自死という形の敗北をもたらしたのだとしても、私にそのことを批判することはできない。」 (本書より)


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書誌情報

紙版

発売日

2026年03月26日

ISBN

9784065425244

判型

四六

価格

定価:2,420円(本体2,200円)

ページ数

200ページ

電子版

発売日

2026年03月25日

JDCN

06A0000000000988677D

初出

第一章 三島由紀夫の首…「群像」2024年10月号、第二章 西部邁の「仮設的信仰」…「群像」2025年2月号、第三章 正統と伝統…「群像」2025年7月号、第四章 国家とは何か…書き下ろし。(各章タイトルは単行本化に際して追加)

著者紹介

著: 富岡 幸一郎(トミオカ コウイチロウ)

富岡幸一郎(とみおか・こういちろう) 1957年東京都生まれ。文芸評論家、関東学院大学国際文化学部教授。中央大学文学部仏文科卒業。1979年「意識の暗室 埴谷雄高と三島由紀夫」で第22回群像新人文学賞評論優秀作を受賞。西部邁の個人誌「発言者」と後継誌「表現者」に参加し、「表現者」編集長を務める。著書に『内村鑑三 偉大なる罪人の生涯」、『使徒的人間 カール・バルト』、『〈危機〉の正体』『危機の日本史』(佐藤優との共著)、『天皇論 江藤淳と三島由紀夫』など多数。

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