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レイズマン・ゼロ（２）　＜完＞

レイズマンゼロ

著：出月　こーじ

１９９９年、オルタレイション・バーストにより、発生した異能力者たち。だが、彼らは能力に溺れ凶悪な犯罪へと走る。恐怖と不安に震える世界で、新たな異能力者として目覚めた少年・鳴神是路。異能力への覚醒は、是路に過酷な運命を背負わせた。尊敬する兄・有宙の失踪、「リングの力」を持つ殺人鬼との対決、孤児院の仲間たちの安否‥‥。現実を目の当たりにし、自らの宿命に戸惑う是路。だが、運命は彼にさらなる試練を与えるのであった。

分解の能力を持つノッカーズ、レイズマンとして覚醒した鳴神是路。その時を待っていたかのように、兄・鳴神有宇は是路に自分と戦うことを迫る。優しかった兄が欲望に取り込まれ、凶悪犯罪者と化した。戦うことを避け自ら傷つき耐えていた是路だったが、人々を傷つける兄に決着をつけることを決意する。信じあっていた兄弟の運命は悲しい戦いへと導かれていく。この悲しい戦いの結末とは！？