累（１１）

他者の顔を奪う口紅。その口紅の力と美しき妹・野菊の顔を使い、演劇界で眩い光を放つ累。次の舞台「星・ひとしずく」、ダブルキャストの相手役として現れたのは高校時代に顔を奪った五十嵐幾であった。この運命の悪戯とも呼べる符合は累をどこへ導くのか。本番前日の最終リハーサル、極限の演技の中で累が見た景色とは───。

ⒸDaruma Matsuura

目次

最果て
星・ひとしずく
女優
はかる
不在の顔
顔のない女
はだしの足跡
てのひらに残る
肩ごしの景色

書誌情報

紙版

• 発売日: 2017年06月23日
• ISBN: 9784063546675
• 判型: B6
• 価格: 定価：649円（本体590円）
• ページ数: 194ページ
• シリーズ: イブニングＫＣ

電子版

• 発売日: 2017年06月23日
• JDCN: 06A0000000000002453N

初出

『イブニング』２０１７年２号～４号、６号～１１号

著者紹介

著： 松浦　だるま（マツウラ　ダルマ）