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虚構推理 鋼人七瀬
キョコウスイリコウジンナナセ
- 著: 城平 京

深夜、悲運のアイドルの亡霊は鉄骨を片手に街を徘徊する。その都市伝説の名は――鋼人七瀬。「そんなのは推理じゃなくて、欺瞞じゃない!?」真実を求めるよりも過酷な、虚構の構築。自身もまた怪異的な存在である岩永琴子の推理と知略は本物の怪異が起こす事件を止めることができるのか!?
<本格ミステリ大賞受賞作!>
深夜、悲運のアイドルの亡霊は鉄骨を片手に街を徘徊する。
その都市伝説の名は――鋼人七瀬。
「そんなのは推理じゃなくて、欺瞞じゃない!?」
真実を求めるよりも過酷な、虚構の構築。
自身もまた怪異的な存在である岩永琴子の推理と知略は
本物の怪異が起こす事件を止めることができるのか!?
終始ゾクゾクしっぱなし……息もつかせぬ物語とはまさにこのことだと思います。意外な展開、予想外な事実、桁外れな人物、奇妙な現実、異様な虚構、奇想天外な“戦い”――。絶妙に狙い澄まして放たれる数々の“驚き”の奔流に溺れそうになりましたが、エラ呼吸を会得することでどうにか事なきを得ました。
のちの半魚人である(←新しい都市伝説)。
――『僕は友達が少ない』の平坂読氏推薦!!
「本格」の今後が有する可能性を大きく押しひろげた一作(作家・氷川透)
ただただ作者の才能に嫉妬するばかり(作家・黒田研二)
おおおお前を倒すのはこの俺だ!(作家・汀こるもの)
内奥に錨を下ろした論理、奇矯でありながらつらぬかれたロジック。破格のミステリ(作家・辻真先)
辻褄の合った論理こそ、時には真実から最も遠ざかるものではないか――(書評家・千街晶之)
驚きを通り越して爽やかな敗北感さえ抱かされた(作家・太田忠司)
「真相」の意味について刺激的な考察を展開(作家・大山誠一郎)
「本格ミステリのロジック」の持つ魅力と危うさを純粋培養したような小説(作家・光原百合)
目次
第一章 一眼一足
第二章 鋼人の噂
第三章 アイドルは鉄骨に死す
第四章 想像力の怪物
第五章 鋼人攻略戦準備
第六章 虚構争奪
第七章 秩序を守る者
書誌情報
紙版
発売日
2011年05月11日
ISBN
9784061827684
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社ノベルス
著者紹介
第8回鮎川哲也賞最終候補作『名探偵に薔薇を』(創元推理文庫)にて、長編ミステリデビュー。その後、漫画『スパイラル ~推理の絆~』(月刊少年ガンガン連載)の原作を手がけ、大ヒットシリーズとなる。その他の漫画原作に『ヴァンパイア十字界』がある。現在、少年ガンガンで『絶園のテンペスト』(構成:左有秀、作画:彩崎廉)を連載中。今秋から、アニメ化が発表された。(アニメーション制作:ボンズ)<2012年5月時点での情報です>