2025.05.23
Developers Summit に登壇して学んだこと!
こんにちは! IT 戦略企画室 システム部 兼 グローバル統括室の小山です。
私は”システム部”という社内向けの基幹システムの開発と運用を行っている部署と、”グローバル統括室”という講談社の海外戦略を検討する部署の大きく 2 つに所属しています。
今回は、1 年前の話になってしまうのですが、システム部の立場として、「Developers Summit 2024 Summer(通称デブサミ)」に公募枠で登壇しましたので、どういう経緯で何をし、何を学んだかをお話させて頂きたいと思います! 2 日間に渡る大きなイベントだったのですが、私は 1 日目の 2024 年 7 月 23 日に登壇しました。以下の URL はその時の記事になります。
目次
登壇の経緯
公募のきっかけ
私のいるシステム部では半年の目標を立てて、その進捗を毎月確認する”目標管理面談”というのを実施しています。その目標管理面談の中で、部署の先輩から「なんか講演とか登壇好きそうだよね?今公募しているから申し込んだらどう?」と言われました。正直、私自身は講演とか登壇は嫌いだったのですが、めったにない良い機会だし申し込んでみよう!と思い申し込みました。
なぜデブサミだったのか
同じ出版業界のライバルでもある、翔泳社さんが企画しているため、私も名前は知っていました。登壇するにあたり様々なイベントを色々と調べた結果、デブサミは以下 3 点が非常に良いなと感じたため、応募しました!
- 参加登録者数が 1000 以上の大きなイベントであり、講談社の認知度貢献に繋がる
- 講演後にネットワーキングイベントがあり、様々な人と繋がることが出来る
- 講演後に講演を行った後に、聞いた人からフィードバックをもらうことが出来る。
テーマ決め
テーマが思いつかない!
応募しようと決まったものの、テーマを見つけるのに非常に苦労しました。なぜなら、このような登壇や講演会を今までやったことが無いためです。どのようなニーズがあるのか、どのようなネタにしたらウケが良さそうかが思いつかず、模索する日々でした。
また、私自身は経験としては、プロジェクトマネジメントを主に実施してきており、テックリードなどの立場ではないため、最先端の技術動向については正直あまり詳しくはありませんでした。
やっと、、、テーマの決定!
方針としてはやはり、直近実施していたプロジェクトからにした方が良いという結論に至り、直近実施したメディア関連の基幹システム開発プロジェクトを題材にすることにしました。そのプロジェクトは特に最先端の技術を使っている訳ではないのですが、基幹システム開発において、ウォーターフォールをベースにしつつもアジャイルを取り入れるという進め方をしておりました。通称ハイブリッド開発です。その点で差別化が図れると思い、”ハイブリッド開発”を題材にしました。
登壇決定とスケジュール
登壇決定!!!!!
5 月の上旬からテーマの検討を行い、5/21 に申し込みを行いました。その後、以下のメールが来ました。正直、非常に嬉しかったです!!!嬉しかった要因は色々ありますが、私がやってきたことが社外でも認められた気がして非常に嬉しかったです。当時嬉しいことがあまりなく、平凡な日々を送っていたので、喜びもひとしおでした。仕事場なので遠慮しましたが、飛び跳ねたくなるくらい嬉しかったです。
審査の結果、【当選】とさせていただきましたので
7 月 23-24 日に <JPタワー ホール&カンファレンス> で行う
デブサミ 2024 夏でご登壇をお願いいたします。
なお会場は、160 席程の客席数を予定しております。
ご登壇いただくセッションタイトル:
『"作らせる"から"作る"へ。講談社流の既刊システムへのハイブリッドアジャイル適用術!』
ご登壇いただくセッション枠と時間:
【23-C-7】の枠(7/23 火 15:10 ~ 15:40)
全体的なタイムライン
振り返ってみると、全体的なタイムラインは以下のような感じでした。今後、登壇される予定の方のために、参考として載せます。当選確定から資料提出までは 1 か月ほどの時間がありました。この 1 か月でひーひー言いながら資料を作ったのを覚えています。部内のメンバーにもレビューなどでご協力頂きました。このおかげで、当日は自信を持って対応出来ました。本当に部内の先輩には感謝しかないです。この場を借りてお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。
- 5 月初 テーマの検討開始
- 5 月 21 日(火) 公募の申し込み
- 5 月 30 日(木) 当選結果の連絡
- 7 月 10 日(水) スピーカー事前確認フォーム入力
- 7 月 16 日(火) 投影用資料データ提出
- 7 月 22 日(月) リハーサル(環境・接続確認)など
- 7 月 23 日(火) Developers Summit 2024 Summer 1 日目(この日に登壇)
- 7 月 24 日(水) Developers Summit 2024 Summer 2 日目
登壇内容サマリ
タイムラインに沿って進め、何とかひーひー言いながらも資料を作成することが出来ました。
その内容についても記載しておきます。
登壇内容サマリ
基幹システムの開発では、品質の確保が難しい等の理由により、アジャイルの導入が困難だと考えています。しかし、従来通りのウォーターフォールで進めてしまうと、ユーザの要望を汲み取れていなかったり、仕様変更による手戻りで開発が長期化する恐れがあります。また、出版業界は、これまでの紙の出版物中心のビジネスから、デジタル化やグローバル化と待ったなしの変革期を迎えています。これらを踏まえ、メディア関連部署が利用する基幹システムの開発をウォーターフォール+アジャイルの「ハイブリッド開発」で対応した事例を用いて、開発マネージャの私がどのようにリードをしたかと、成功の秘訣をまとめました。
登壇当日
とっても緊張した登壇直前
いよいよ待ちに待った当日を迎えることになりました。本番直前は以下のような余計な事を考えており、非常に緊張しました。とにかく余計なことは考えないように自分に言い聞かせました。
- 会場に来てくれるお客さんが少なかったらどうしよう
- 発表練習を全くしてないので、セリフが飛んでしまったらどうしよう
- 来場者から答えられない質問を受けたらどうしよう
さらに緊張した登壇
自分の名前が呼ばれてマイクの場所に向かいました。心の中で思ったのは一言……
「おおおおおおおお! めっちゃ人が来ている!!!!
というか満員御礼で席が全部埋まっている!!!」
という感じでした。顔は平然を装っていましたが、正直嬉しくて嬉しくて仕方が無かったです。
いつまでもこの場でいられたらサイコー!と心の中で思っていました。
しかし、登壇内容は本当にボロボロでした。発表練習もロクにしておらず、時間計測も確り行っていなかったため、当日は時間が足りませんでした……
Ask The Speaker
登壇した後に、会場の外では Ask The Speaker というイベントを行いました。登壇者に対して、来場者が質問を行う場です。なんと、当日は以下のように多くの人に並んで頂けました。これもすごく嬉しかったです。ここで多くの人と繋がることが出来ました。ありがたい限りです。

学んだこと
反省から学んだこと
今回、初めて登壇イベントに参加してとても良い経験になりました。
しかし、以下 2 点が反省点であるため、次回の登壇で改善を図りたいと考えています。
1 )登壇資料に内容を詰め込みすぎた、もっと絞るべきだった
この登壇ではメディア関連のあるプロジェクトについて、全工程で開発マネージャとして具体的にどうやって推進したかを発表しました。全工程について盛り込んだため、非常に幅広い内容になってしまいました。そのせいで、当日は非常に駆け足になってしまいました。もっとテーマを絞りこんだ方が良かったと反省しています。
2 )発表練習を行い、時間計測を事前にするべきだった
これは私の怠慢なのですが、資料を作ったことに満足してしまい、発表練習をあまりしませんでした。これにより、当日は時間が無くなってしまい、早口になってしまいました。これを防ぐには事前のリハーサルで発表練習と、時間計測をしておくべきだったと、改めて反省しています。
今回の経験全体として学んだこと
初めての登壇で色々と至らない点がありましたが、本当に良い経験になりました。私自身の準備不足が露呈しましたが、大勢に対して物事をわかりやすく伝える難しさを学びました。また、ネットワーキングイベントでは、非常に有名な方々と当日交流を持つことができ、私自身のモチベーションアップに繋がりました。テック界隈の有名著者がたくさんいてとても驚いたことを覚えています。今後も可能であれば、様々なイベントで登壇していきますので、よろしくお願い致します。次は 2025 年 9 月に開催される、日本プロジェクトマネジメント協会主催の PM シンポジウム 2025 の公募枠で登壇する予定です。こちらもチェック頂けるとありがたいです。

上記は登壇者を中心に行った懇親会での 1 枚です。有名な技術書の著者も数名おり、懇親会は非常に勉強になりました。この出会いも良い思い出になりました。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます!!
著者紹介
IT 戦略企画室 システム部 兼 グローバル統括室 / 小山 佳祐
2012 年に新卒で野村総合研究所に入社。アプリケーションエンジニアとして、証券業向けにアプリケーションの設計・開発に従事。総工数 20000 人月以上、1 か月 1000 名以上が関わるような大規模な開発プロジェクトのマネジメントについても経験。その後、2019 年に講談社に入社。現在は社内基幹システムの企画・開発部門に所属し、主に営業支援系システムの企画や、導入時のプロジェクトマネジメントなどを行っている。