ハイデガー=存在神秘の哲学

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ハイデガー=存在神秘の哲学

ハイデガーソンザイシンピノテツガク

講談社現代新書

この世に〈在る〉ことに何の意味があるのだろう。
難解なハイデガーの思索を解きほぐし、存在の深奥を見通す!

この世と出会い直すために――
この本を書くにあたり、なにより導きの糸になったのはハイデガーである。だが、それにしてもなぜことさら、ハイデガーなのか。理由はじつに簡単。存在の味(意味)について、まともに考え、ちゃんと応接してくれる哲学者は、かれひとりしかいないからだ。
ぼくもあなたも死ぬ。その死のとき、こうして生まれ、この世に存在し、そして死ぬことの意味を得心して死にたいとおもう。すくなくとも、ぼくはそうおもっている。
哲学。それはまさに、そんな得心のための思考のいとなみのはずである。だが、にもかかわらず、哲学の歴史をみるとき、ぼくたちのそんな質朴だが痛切な問題に、こたえてはこなかったようにおもわれる。
生きて在るって、どういうことだろう。この世はなぜ存在するのか。そんなこの世にぼくが存在しているのはなぜか。
この本は、そんな「存在への問い」をもういちど堀りおこしながら、それにこたえていこうというものだ。――(本書より)


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目次

この世と出会い直すために
●生の実感
存在を問うとはどういうことか
●道――存在解読のメチエ
深きねむりからの深きめざめへ
●世界劇場
●存在神秘の証明
在りて無き世
●惑星帝国の歩き方
ほほえみのファシズム
(抜粋)

書誌情報

紙版

発売日

2002年03月19日

ISBN

9784061496002

判型

新書

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

1600

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社現代新書

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